浩平のマンションに向かっていた。タクシーは芝浦を抜けるところだ。 『いま東京タワー通り過ぎた』 『りょ。そっから5分くらいだよ。なんかいる?』 『いやべつに』 『あいよ。家の下のローソンで待ってるわ』 時間はまだ22時。火曜日。昔馴染みの、20代前半のときに2,3回やった友達の部屋に、セックスをしに、わたしはいま車を飛ばしている。 倫くんが「今日は紹介してもらったモデルの子とごはんなんで」ってわたしの誘いを断るから。「超美女です」とかってはしゃいでいるから。腹いせに「ち。わたしも浮気してくるわ」と返事して、3年ぶりくらいに浩平に連絡して。浩平から「おまえいつもベストタイミングで連絡してくるよな。珍しく今日はオフで家」って返事が来て。そうしたら、ちょうど倫くんからも返事が来た。 「りかさんそれ、浮気じゃないです」 前回までのあらすじ 年下の後輩、倫くんと、残業ついでに身体の関係を持ってから早
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