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  • 第1話 私もナグネだから②|移動する人びと、刻まれた記憶|伊東 順子|webちくま(1/3)

    韓国から、世界へ。世界から、韓国へ。人が激しく移動する現代において、韓国の人びとはどのように生きてきたのか? 韓国史・世界史と交差する、さまざまな人びとの歴史を書く伊東順子さんの連載。第1話、映画監督チャン・リュルの話の後半をお届けします。 第1話 前半はこちら https://www.webchikuma.jp/articles/-/3258 映画『豆満江』と「脱北者」 チャン・リュル監督の代表作といえば、やはり『豆満江』である。2010年の秋に釜山国際映画祭とアジアフォーカス・福岡国際映画祭で紹介されて大きな話題となった。 「ものすごい映画でした。生涯、忘れられない作品です」 わざわざ東京から駆けつけたという人は、それ以降もチャン・リュル作品は欠かさずに見ていると言っていた。 豆満江は中国北朝鮮の国境を流れる川の名前である。映画は命がけで川を渡る北朝鮮の人々と、対岸にある同胞(中国

    第1話 私もナグネだから②|移動する人びと、刻まれた記憶|伊東 順子|webちくま(1/3)
    Ottilie
    Ottilie 2023/10/19
    "彼の映画はいつも「目の前のその場所、その風景の中」で撮影される。"
  • 第1話 私もナグネだから|移動する人びと、刻まれた記憶|伊東 順子|webちくま(1/3)

    韓国から、世界へ。世界から、韓国へ。人が激しく移動する現代において、韓国の人びとはどのように生きてきたのか? 韓国史・世界史と交差する、さまざまな人びとの歴史を書く伊東順子さんの連載の開始です。第一話は、映画監督チャン・リュルの話。今回は、その前半をお届けします。 はじめに 暑すぎた夏もやっと終わるかなという9月初め、釜山から福岡行のフェリーに乗った。日韓国を結ぶ定期航路はもれなく新型コロナのパンデミックで止まっていたのだが、昨年末に一部で運航再開、約3年ぶりに海の道がつながった。 中国の武漢発「新型肺炎」が話題になり始めたのは2020年の年明け、横浜港に停泊したクルーズ船の中で感染が広がったのが2月、日政府が韓国中国からの入国禁止を発表したのが3月、欧米などではすでに感染爆発ともいえる状況になっていた。 「ロックダウン」、「都市封鎖」、「県境を越えるな」、「隔離せよ」―― 世界中

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  • アカデミー賞という田舎者たちの年中行事につき合うことは、いい加減にやめようではないか|些事にこだわり|蓮實 重彦|webちくま

    蓮實重彥さんの短期集中連載時評「些事にこだわり」第7回を「ちくま」5月号より転載します。2022年3月、北米の一角のお祭り騒ぎと無縁に起こってしまった真の映画史的損失について――。 一応は大スターと呼んでおこうウィル・スミスさん――新聞の表記に従う――によるさるコメディアンの顔面平手打ち事件で記憶されることになりそうな今年のアカデミー賞授賞式だが、それ以前から令和日のマスメディアはかなりの盛りあがりを見せていた。それは濱口竜介監督の名前が複数の部門に候補として挙げられていたからにほかなるまいが、いったんノミネートされたからには貰っちゃうにこしたことはないのだから、『ドライブ・マイ・カー』(二〇二一)で「国際長編映画賞」を手にして、お前さんがオスカーかよとつぶやいた濱口監督にとって、それはひとまず目出度いことだったといってよかろうと思う。 おかげで、日国の某官房長官までがしゃしゃり出て、

    アカデミー賞という田舎者たちの年中行事につき合うことは、いい加減にやめようではないか|些事にこだわり|蓮實 重彦|webちくま
    Ottilie
    Ottilie 2022/06/01
    "西島秀俊はみずからが途方もない役者であることを、画面ごとに証明してみせている。だが、そのとき、見ているものは、彼の妻だった女優の顔を、ありありと記憶に甦らすことができないのである。"
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