「大学入試のあり方に関する検討会議」が1月15日に始まった。 新しい大学入試共通テストでの英語民間試験の活用や記述式問題の導入の見送りを受け、文部科学省が急きょ作った会議だ。初回を見て、気になったことがある。いくつか疑問と提案を書いてみたい。 まず、この会議はそもそも何をする会議なのか、あるいは何が出来る会議なのか。 以前、ある有識者会議を傍聴していて気になったのが、委員の一部が「自分たちが政策やルールを決める」「自分たちに決める権限がある」と思っているかのような言動をしていたことだ。一般にこうした会議や委員会は大臣からの諮問に答申したり、役所に提言したりするもので、政策やルールの決定権はないはずだが。なぜか思い違いをしていくようだ。 今回はどうか。 開始時刻の午前10時の少し前。会場となった文部科学省の講堂は、記者席も傍聴席もたくさんの人で埋まっている。 入り口で渡された資料の中に「大学