新宿にて。北野武新作。初日。とてもよかったです! 北野にとってのホームグラウンドである暴力映画というフィールドにふたたび戻ってくることで、彼がやくざ映画のフォーマットを通して表現したいことはなにか、バイオレンス描写をどのようにとらえているかがより明確になったようにおもいました。監督みずからおこなう編集のセンスとビジュアルのキレはすばらしいのひとこと。北野は以前に「人の撮った映画を編集する仕事もしてみたい」と話しており、北野のエディットがいかにすぐれているかを再確認できた一本でもあった。 かつて北野は『レザボア・ドッグス』の有名なワンシーン(以下画像)を評して、「まるで歌舞伎の型ように完成されたかたちがある」といった。この視点にはおもわず膝を打ったことをよく覚えている。たしかにこのビジュアルには、一瞬のなかに永遠を封じこめたような完成されたうつくしさがある。このかたちを歌舞伎のようだと感じる
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