音楽ライターの松永良平が、さまざまなアーティストに“デビュー”をテーマに話を聞く「あの人に聞くデビューの話」。この連載では多種多様なデビューの形と、それにまつわる物語をじっくりと掘り下げていく。第12回のゲストはtofubeats。J-POP黄金時代とネット黎明期の直撃世代である彼は、いかにして音楽に目覚め、サウンドクリエイターの道に進んでいったのか? 前編となる今回は楽曲制作をスタートした中学時代から、デビュー前夜と言えるソニーの育成アーティスト時代までを振り返ってもらった。 取材・文 / 松永良平 撮影 / 山口こすも ネット時代の音楽制作と21世紀型J-POPを結び付ける若き気鋭クリエイターとして2013年にメジャーデビューしたtofubeats。デビュー当時は、神戸在住であることをあえて標榜し、東京中心主義とローカルの関係性を逆転させる存在としても注目を浴びた。そして、2010年代
