賛否両論の渦巻いた事業仕分けの中でもとりわけ注目を集めたのが次世代スーパー コンピュータだろう。学界、産業界からの強い反発を受けて、鳩山首相から 「凍結見直し」が示唆されたが、現政権の国家戦略・百年の計のなさをはしなくも 露呈する結果となった。 民主党のマニフェストにも「科学技術の育成」はうたわれている。しかしターゲットが 不明なうえ、育成のために何をすべきかすらもまったく見えない。政策の骨格が見えず、 予算削減という目先の目的一つで政策自体がぐらつく。この政権に対する産業界の 不信は根深い。 開発が中断し、ロードマップが途切れると、その遅れは二度と取り戻せない。単にその 期間分の遅れにとどまらない。産官学の共同研究は、いったん解体されると二度と同じ メンバーを集められない。 さらに、スーパーコンピュータ開発の遅れは、他分野の研究にも多大な影響を及ぼす。 医療、宇宙、気象など、さまざまな分
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く