警察庁が10日まとめた自殺者統計(暫定値)によると、4月の自殺者数は2493人で、昨年4月と比べ18・7%の大幅減少になった。前年同月より減ったのは昨年9月以降、8カ月連続。 1〜4月の自殺者の累計は1万309人で、前年同期より9・0%減。 政府は例年自殺者が最も増える3月を対策強化月間とし、うつの兆候の早期自覚を呼び掛けるキャンペーンを実施。同月末には年代や職業別の自殺の傾向が市町村単位で分かるデータを公開し、自治体に実態に応じた対策を取るよう促している。こうした取り組みが一定の効果を上げている可能性がある。 暫定集計では、4月の自殺者は男性が1756人、女性が737人。都道府県別では、神奈川県(前年同月比72人減)などで大きく減り、増えたのは茨城県など8県だけだった。