森友学園をめぐる一連の話題の中で、「忖度(そんたく)」という言葉が頻繁に使われました。言葉や文書による指示はなくても、「政治家の気持ちを官僚たちが推し量ったのではないか」というニュアンスで使われています。3月23日に国会で行われた証人喚問は、与党の計らいとは逆に「森友疑惑」の終結にはほど遠く、「8億円の国有地の減額」の真相究明を求める世論はますます強くなっています。 私は、このブログに『森友学園、「瑞穂の国」ならぬ「不条理の国」に』(3月14日) を書いて、「森友学園が準備していた私立学校の「独自の教育」は、入学を希望しないという選択が可能ですが、地域の公立学校は選ぶことができません」と書きました。私が危惧したのは、公教育の「森友学園化」でした。案の定、ドキリとするようなニュースが伝えられました。 パン屋「郷土愛不足」で和菓子屋に 道徳の教科書検定:朝日新聞デジタル (2017年3月24日