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ブックマーク / www.interq.or.jp (6)

  • 大建中湯

    【働き】 大建中湯(ダイケンチュウトウ)という方剤です。腹痛やお腹の張りをやわらげ、また、体をあたためて胃腸の調子をよくします。体力がなく冷え症で、お腹をこわしやすい人に向く処方です。胃腸の手術後にも用いられます。 【組成】 漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。大建中湯の構成生薬は、体や胃腸によい下記の4種類です。“人参”は滋養・強壮作用のある代表的な生薬です。“山椒”と“乾姜”は、胃腸の働きをよくして、お腹の冷えや腹痛をやわらげます。そのほか、膠飴(麦芽糖)と呼ばれる“あめ”もたくさん入っていて、これも胃腸の調子を整え、また、栄養分の補給になります。 人参(ニンジン)山椒(サンショウ)乾姜(カンキョウ)膠飴(コウイ) 大建中湯の“中”は体の中心部である胃腸をあらわし、胃腸を大きく建立し丈夫にするという意味合いがあります。漢時代の「金匱要略」という古典書で紹

  • 補中益気湯

    【働き】 補中益気湯(ホチュウエッキトウ)という方剤です。胃腸の働きをよくして体力を回復をさせ、元気をとりもどすのを助けます。体の疲れ、欲不振、胃弱、夏やせ、こじれて長びくカゼ、痔、あるいは病中・病後、手術後などで体力が弱っているときに用います。 【組成】 漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。補中益気湯の構成生薬は、体によい下記の10種類です。滋養強壮作用のある“人参”と“黄耆”、水分循環をよくする“蒼朮”、炎症をひく“柴胡”、血行をよくして貧血症状を改善する“当帰”、のどの痛みや痔を治す“升麻”、胃腸の働きをよくする“陳皮”や“生姜”などです。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。 人参(ニンジン)黄耆(オウギ)蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)柴胡(サイコ)当帰(

  • 十全大補湯

    【働き】 十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)という方剤です。体力と気力を補い、元気をとりもどすのを助けます。冷え症で貧血気味、顔色が悪く、疲労衰弱がひどいとき、あるいは病中・病後、手術後などで体力が弱っているときに用います。 【組成】 漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。十全大補湯の構成生薬は、体によい下記の10種類です。血行をよくして貧血症状を改善する“当帰”や“川きゅう”、“地黄”をはじめ、滋養強壮作用のある“人参”や“黄耆”、水分循環をよくする“蒼朮”や“茯苓”などが配合されています。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。 当帰(トウキ)川きゅう(センキュウ)芍薬(シャクヤク)地黄(ジオウ)蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)茯苓(ブクリョウ)人参(ニンジン)桂皮(

    PSV
    PSV 2009/05/14
    十全大補湯の名前には、気(元気)、血(血流)、水(水分代謝)などの滞りを“大きく補整”し、病気を“全快”させるという意味合いが含まれます。宋時代の「和剤局方」という古典書で紹介されている処方です
  • ペモリン:ベタナミン

    脳の神経を活性化させ、精神活動を高めます。ふつう、うつ病に対し 他の抗うつ薬の効き目が悪いときに用います。また、ナルコレプシー(病的過眠症・睡眠発作)の治療にも使います。 【診察で】 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。 【注意する人】 強い不安や緊張感、興奮状態にある人には向きません。かえって病状を悪化させるおそれがあります。閉塞隅角緑内障のある人も禁止されています。眼圧を上昇させるおそれがあるためです。そのほか、甲状腺機能亢進症、心臓病、てんかん、高血圧症の人も使用できないことがあります。 適さないケース..過度の不安・緊張・興奮状態にある人、甲状腺機能亢進症、心臓病(不整脈、狭心症)、重い肝臓病、閉塞隅角緑内障、てんかんのある人など。注意が必要なケース..肝臓や腎臓の悪

  • ゾルミトリプタン:ゾーミッグ

    【働き】 片頭痛は慢性頭痛のひとつです。頭の血管が拡張し、ズキンズキンと脈打つような頭痛が起こります。吐き気や嘔吐を伴うことも多いです。人によっては、発作の前に目がチカチカするなど特異な前兆が現れます。 このお薬は、片頭痛の急性期治療薬です。拡張した血管を収縮させたり、血管周囲の炎症をとることで、片頭痛の痛みをやわらげます。頭痛発現時に早期服用すると効果的です。 【薬理】 血管内壁のセロトニン受容体(5-HT_1B/1D)に働き、拡張した血管を収縮させることにより片頭痛をやわらげます。三叉神経に作用し、炎症を引き起こす神経ペプチド(CGRP)を抑制します。 【臨床試験】 国内でプラセボ(にせ薬)を対照とした二重盲検比較試験が行われています。2.5mg服用2時間後の改善率は、おおよそ56%(30人/54人)でした。さらに、5mgでは65%(34/52)の改善率を示しました。一方、プラセボでの

  • クロミプラミン:アナフラニール

    うつな気分をやわらげ、意欲を高めるお薬です。おもに、うつ病の治療に用います。また、子供の夜尿症や情動脱力発作の治療にも用います。 【働き】 気分が晴れずに落ち込んだり、悲観的になったり、やる気がでない、集中できない、眠れない・・そんなこじれた心の症状を改善し、気持ちが前向きになるのを助けます。また、不安や緊張した気分をほぐして、気持ちを楽にします。うつ病のほか、パニック障害や過症などいろいろな心の不具合に応用されます。子供の遺尿症(おもらし)や夜尿症(おねしょ)を改善します。症状によっては、大人の尿失禁(尿もれ)にも処方されるかもしれません。膀胱の勝手な運動をおさえたり、尿道の閉まりをよくすることで、尿もれを防ぎます。また、尿意による目覚めをよくする作用も合わせ持つようです。眠りが深く、尿がたまっても目が覚めにくい子供に用いるとよいのかもしれません。心理的な要因をやわらげるのにもよいで

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