「あなたは入社15年目の管理職です。あなたには部下が10人います。1人をリストラしなければならない状況になりました。管理職のあなたは、誰からリストラしますか?」 という設問を出し、学生がそれぞれ回答メモを書いたあと、グループディスカッションした。ある女子大での授業の一環。人の能力のあるなしを見極めるのは難しい。だから部下のこれまでの業績を勘案・熟慮して、いちばん業績があがっていない人をリストラせざるを得ないという答えが学生から導かれるだろうと、設問を考えた時に想定していた。 しかしその女子学生たちの「答え」は180度ちがっていた。「最も能力の高い人をリストラする」という「答え」が圧倒的だった。この結果をもとに、女子学生たちとディスカッションした。なぜそう考えたのか、彼女たちはこう考えた ─ 能力の高い人間はいつかこの職場を捨てるだろう。彼らを職場に引き留め、気をつかって大事にしたにもかかわ
![「誰からリストラするのか」 ─ 圧倒的に多かった答えは。|池永寛明(大阪ガス エネルギー・文化研究所 所長)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1872cce7df9f8cc98f8ea2413fa73476701f9a45/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F8821804%2Frectangle_large_type_2_f6ea402fe13c91eac2d81fe0cd3f5262.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)