法政治研究 第 3 号(2017 年 3 月) 19 下 條 芳 明 1.戦後日本と象徴天皇制 2.象徴天皇制への構造転換 3. 「象徴」 の意味と機能 4. 「象徴」 規定の三つの由来 5. 「象徴」 規定の受容と昭和天皇 6. 「象徴」 規定の国際的普及 7.日本特有 「二権分立制」 の再生 「象徴」の由来,受容および普及をめぐって ―日本特有「二権分立制」の再生― 1.戦後日本と象徴天皇制 日本国憲法の下で象徴天皇制が実施されて,やがて 70 年を迎える。日本国憲 法第 1 条は,天皇は「日本国の象徴」および「日本国民統合の象徴」であり,こ の地位は主権者である「国民の総意」に基づくとして,国民主権に基づく象徴天 皇制を定める。このまさに前代未聞の憲法上の試みに対して,日本国憲法体制発 足当初にはさまざまな戸惑いや理解の不統一が見られたようである。また,戦後 におけるわが国の憲法学で
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