国立天文台は12月8日、人工衛星を黒く塗装すると、塗っていないものに比べて太陽光の反射を半分程度に抑えられることが分かったと発表した。「天体観測への悪影響の軽減が期待できる」という。 石垣島天文台むりかぶし望遠鏡で、複数の人工衛星の明るさを測定し、塗装前後の変化を調べた。米SpaceXが1月に打ち上げた人工衛星「DarkSat」を観測したところ、他の人工衛星に比べて反射率が抑えられることが分かった。 国立天文台によると、近年では宇宙空間の活用が進み、多数の人工衛星を打ち上げて運用する計画が複数立案、実行されているという。塗装されていない人工衛星は太陽光を反射して輝くため、天体観測への悪影響が懸念されている。