2008年12月28日11:30 カテゴリValue 2.0 所有欲のパラドックス 所有が幻想であることは、拙著「弾言」でも指摘した。 弾言 小飼弾 / 山路達也 [弾言|アスペクト ASPECT ONLINE] 所有という幻想 - 池田信夫 blog契約理論が教えるように、所有権は将来どのように資源を使うか予想できないとき、その残余コントロール権を特定の人が独占することによって権利の配分を効率化する次善のしくみだ。しかし情報のように共有可能な公共財では、このような所有権は意味がない。 「弾言」 P. 173 根源的にモノを所有することはできないのです。なぜかと言えば、人間には寿命があるから。どんなモノでも、せいぜい80年レンタルにしかならないんですよ。 では、我々はどうすれば所有欲から解放されるのか。 皮肉なことであるが、そのために最もよい方法は、「使えきれないほど与えてしまう」ことだと
2007年06月27日13:00 カテゴリValue 2.0Math 無限は君が思っているほど大きいとは限らない この「可能無限」という言葉は、120% Fasionable Nonsenseだと考えている。それも、人畜無害なものではなく、「水からの伝言」なみかそれ以上に危険な。 My Life Between Silicon Valley and Japan - フューチャリスト宣言や茂木さんのことやはてなのことなどを酔っ払いながら書いてみる 茂木さんが最初に「自分が書いた文章」を披露しながら、「自分は可能無限の世界を愛していて、人間の有限性というのを受け入れることが未だにできずにいる。だから物事を決められないのが自分の欠点なんだ。弱さなんだ。そういう秘密を頭に浮かべながら、この文章書きました」みたいな話をしていた。茂木は可能無限を以下のように定義している。 フューチャリスト宣言 p.1
2007年06月19日14:00 カテゴリValue 2.0 ここは誰?私はどこまで? 「今吸った息は、誰のものだろう。今吐いた息は誰のものだろう」。 公と私の境界というのは、「私」にとっては常に問題だった。 あたしの中の... 新井素子 たけくまメモ : 最近の雑感それで、俺がバブル前夜だった10代末からず〜っと思っていたことは、「世の中は、基本的にウソでできている、覚めない夢なのではないか」という漠然とした感じでした。 私の場合、これに「今この夢を見ているのはどこのどいつだ」というのが加わる。その上夢のネスト、すなわち夢の中の自分がさらに夢を見ていることも珍しくない。「あたしの中の...」新井素子のデビュー作なのだが、これのあらすじが、主人公の中にいろいろな人の意識が避難してくるというもので、私は自分のことが書かれているのではないかとびっくりしたものだ。Society of Mindと
一週間東京に行って帰国したところ。これからしばらく寝たり起きたりで、消耗しきった身体に体力が戻るのを待とう。今年二回目の東京だったが、こちらに戻ってくるとすべてのモードが全く変わって、ブログを書く力もようやく沸いてくる。 ある日、東京で気のおけない親しい友人たちとオプティミズムの話になった。「ウェブ進化論」のオプティミズムを誤解する人が多いね、という話がよく出るが、その日もそんな話になった。オプティミズムとは、生来人間は素晴らしいものなんだから「世の中、ほっておいても何とかなるさ」みたいな呑気でいい加減な考え方とは全く違うものだ。オプティミズムの本質を全く理解せぬまま、オプティミズムはけしからんと言う人が多いね、というのは僕もよく思う。 ところで別の友人との集まりで、話がなぜかそちらのほうに流れ、アランの「定義集」の話になった。僕が敬愛してやまない森有正(ぼろぼろになるまで読んだ四冊の本)
私はバートランド・ラッセルが好きで、よく読んだ。英語の勉強をかねて読んだりもした。読みやすい英語かというとそうともいえるしそうでもないとも言える。文章のリズムが現代英語的ではない。この歳こいてみると文章のリズム感は小林秀雄なんかと似ているかもと思う云々。 ほいで。 若きバートランド・ラッセルが自殺を思いとどまった理由なのだが。 数学の問題を解きたかった、 ということらしい。 ラッセルから学んだことはいろいろある。 ラッセル幸福論: B. ラッセル,安藤 貞雄 もあるが、訳はこっちのほうがよいかと思う。 こっち⇒「 幸福論: 本: ラッセル」 ラッセルをちと離れて思うのだが。 子供の頃、小学校一年生くらいだったか、同級生の女の子が、「怖くておかしくて悲しい話って知っている?」というのだ。教えてもらた。 それは、「鬼が出て、おならをして、死んでしまいました」というのだ。 私は感動して、50歳に
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