「パラダイス鎖国」本に、「ネットによるクラスター化」の話を書いた。簡単に言うと、「ネットがあれば、同じことに興味を持つ人が集まり、議論したり行動に移したりすることが、リアルだけの場合と比べて格段に簡単にできる」ということだ。環境問題、教育問題などといったマジメな運動はもちろん、例えば「ぬれ煎餅」の銚子電鉄の話が、2Chで語られるうちに、支持者が集って電車内の吊広告をまとめて買うという支援にまで成長した例のような、楽しい例もある。この種の「草の根活動」は、欧米の人はネットがなくても割りに抵抗なくやるのだが、シャイな日本人には敷居が高かった。だから、「ネットによるクラスター化」現象は、欧米人よりも日本人にとってインパクトが強いのではないかと思っている。 そんな楽しい話がまた一つ飛び込んできた。後輩の女性(アメリカ在住の日本人)が、子供のころ好きだった「バスター(Buster)」というイギリスの