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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (6)

  • 優れた音楽産業論:津田大介・牧村憲一『未来型サバイバル音楽論』

    いま早稲田大学で経済学研究(文化経済学)の講義を今年限定で行っている。前回は、ニコニコ生動画で津田大介さんの司会の番組に出たときの様子を講義で流した。ニコニコ生動画を講義で流すのはあまりないのかもしれない。自宅に帰ってTwitterをみたらその津田さんの新刊が評判のようである。立ち読みして驚いたのは、これはすぐれた産業論であり、サブカルチャーを経済的視点で扱った稀有な書だということだ。 まず世界的な音楽産業を経済学的に扱う上で、よく知られたホットイシューがある。文化経済学学会の会長Ruth Toeseが講演でいうように、文化経済学は長年、著作権の問題を正面きって扱ってなかったという。書でもこの著作権について非常に見通しのいい展望が語られていて、今後、日音楽産業を経済的、文化的な側面から考察する際のよき指標になるだろう。 これも文化経済学やコンテンツ産業論などでは早くから注目されて

    優れた音楽産業論:津田大介・牧村憲一『未来型サバイバル音楽論』
  • 『エコノミスト・ミシュラン2010』を希望する人は… - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    希望する人は、はてブやコメントをつけよ。1週間以内に総数が100越えたら、それ説得材料(?)にして太田出版に掛け合うぜよ(なぜか龍馬伝風*1 Twitter読んで以下の発言にプチ驚いた。まだ見てないけど、そんなこといってるのw uzu_are 私も熱烈希望です!経済学者の半分は……と最後に言ってしまわれてるのでw前進あるのみ!で! RT @YJSZK: 宮崎さんが話を振ってる『エコミシュ2010』、ワシも出して欲すぃなぁ。(『日経済復活 一番簡単な方法(光文社新書)』 http://bit.ly/b4nmfx) 越えなければいけないハードルは僕が考えても三点。そもそも編者三人生きてる? 笑 おーい! 出番だってさー! 爆 エコノミスト・ミシュラン 作者: 田中秀臣,野口旭,若田部昌澄出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2003/10メディア: 単行購入: 1人 クリック: 73回こ

    『エコノミスト・ミシュラン2010』を希望する人は… - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 池田信夫批判(予定) - 2009-03-14 - Economics Lovers Live

    さて、今日のポストケインズ派研究会で楽しみにしていた間宮先生の講演を観にいくのをフイにしてまでせっせと書いた(前ふり長いなあ 笑)ソフクリのメールマガジン論説にて、まだ書店やコンビニに置いてある『SAPIO』に掲載されている池田信夫氏の論説「実は「正社員の解雇規制緩和」こそ失業率改善の“特効薬”という当の話」を批判的に吟味する予定である。ネットの一部の厨房たちの要望に最初で最後に応えるものになるだろう。池池は読む気が起きないのでスルーパス。 ただ現在、依頼枚数(1000字)に対して、原稿枚数がなんと4400字ほどになっているため、その重要度から考慮して今後削除してしまうかもしれないが。今度のソフクリの原稿は、この解雇規制緩和論を含めた、ポスト麻生政権の経済政策のメニュー(政府紙幣、無利子非課税国債、グリーンニューディール、給付付き税額控除、雇用保険拡充、定額給付金、ワークシェアリングな

    池田信夫批判(予定) - 2009-03-14 - Economics Lovers Live
    Parsley
    Parsley 2009/03/14
    ワクワク。
  • ロスジェネの経済学に向けて

    『月刊現代』の11月号に寄稿したものの第一草稿です。したがって実際に掲載されたものと違いますし加筆修正分や誤植なども直してません。参照されるときは誌掲載のものでお願いします。 「経済格差の解消にはデフレの解決が前提」 ワーキングプア、ロスト・ジェネレーション、ネットカフェ難民――「経済格差」は今日の最も注目を集める経済問題といえる。6月8日に秋葉原で起きた通り魔事件は、凶行に及んだ加藤智大容疑者が派遣社員であり、彼が勤め先に不満を抱いていたことが注目された。テレビや新聞で膨大に流された情報は、この通り魔事件を日の「格差社会」がもたらした悲劇として演出しているかのようだった。実際にこの事件を、「テロ」と表現し、加藤容疑者があたかも自らの労働環境への異議申し立てをした、とみなす人たちもいる(東浩紀、高山文彦氏ら)。また政治の場でも派遣労働者法改正の動きが加速した印象をもつ人も多いだろう。も

    ロスジェネの経済学に向けて
  • サブプライム危機メモ「ふつうの不況が世界を覆う?」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ちょっと必要あって作成した簡単なメモを以下に。竹森俊平さんが『資主義は嫌いですか?』で開陳したのが、サブプライム危機による世界バブル崩壊というシナリオだったのに対して、僕は主にこの間お会いした原田泰さんとの対話をヒントにして「ふつうの不況が世界を覆う」という視点。 以下はラフなメモ書きなので誤記・誤解が多いかもしれないので注意(断り無くそのときは修正する)。最近の新聞や雑誌などから情報は拾ってある。 1 金融安定化法案修正案雑感 最大約75兆円の公的資金での不良資産買取(無条件なのは2500億ドル、約26兆円に当初案から引き下げられた→金融機関の財務体質の強化が狙い。ただし買取価格はまだ不明)。政府が株式取得の権利を保有、時価会計の一時的な凍結を証券取引委員会が権限をもつ。経営陣の報酬抑制(貪欲グリーディを促すようなインセンティブの抑制→世論向けか?)、預金保険の支払額の上限の引き上げ、

    サブプライム危機メモ「ふつうの不況が世界を覆う?」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 10代、20代は経済に関心がない? 2008-10-05 - Economics Lovers Live

    某社編集の人と話していて、「10,20代にぜんぜん経済関係のが売れない」ということを聞いた*1。 まあ、僕の周囲のサンプルだと確実にそれを支持できるわけだが、やはりサンプルバイアスがききまくるのでよくわからないw 確かにあらゆる編集者が軒並み、経済問題に関心のあるのは中高年以上しかも還暦以上wが主流と口にしている。 まあ、僕は結構、mixi日記でも外資系の金融機関や企業なんかに勤めている若い人たちをちょこちょこ選んで読んでいるんだけども、やはり「強欲」というか、「自分だけの成功物語の信奉」というか「自分だけの潜在的な可能性への陶酔」としか読めないような、現代版金銭亡者という心性しか読み取れず、ほぼ社会的な関心はそこからは読めない。 まあ、これの過剰なヴァージョンが投資銀行で働いてた人たちで、それを救済するような法案を事実上「民主主義の敵」とでも形容したスティグリッツ先生の過激なw発言もま

    10代、20代は経済に関心がない? 2008-10-05 - Economics Lovers Live
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