厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会は、2020年度地域別最低賃金の引き上げの目安を示さず、据え置きが適当だとする報告をまとめた。新型コロナウイルス感染拡大で業績が悪化した中小企業などの経営を支え、雇用を守ることを優先すべきだとした安倍晋三首相の意向を反映した結果だ。
埼玉県加須市の認可保育所で、女性保育士が1歳前後の園児に「両生類のハイハイ」と呼ばれる運動を指導する中で、肘で園児の体を床に押しつけるなど、けがにつながりかねない行為を行っていたことが、関係者への取材でわかった。乳幼児の発達に詳しい小児科医は「あまりにも危険で、いつ事故が起こってもおかしくない」と指摘している。 関係者によると、両生類のハイハイは、子どもが床の上をうつぶせの姿勢で足の指の力を使って前に進む運動。音楽に合わせて運動することで、身体的な発達を促すだけでなく、脳を活性化する効果があるとされ、全国の幼稚園や保育園で取り組まれている。 読売新聞は、昨年5月10日に園関係者により撮影された動画を入手した。動画では、園児が泣き声をあげる中、約1分半にわたって女性保育士が園児の体を床に押しつけている。 撮影した園関係者によると、園児は当時1歳前後で「しっかりと歩けるようになっていない園児に
東京地裁で今年6月、労働者に心身の病気がなくても、長時間労働を放置したとして、企業の安全配慮義務違反を認定した判決があった。 未発症で慰謝料が認められること自体が珍しいが、今回は「過労死ライン」に満たない月30~50時間の残業で認められたレアケースだ。 事件を担当した松井剛弁護士は、長時間労働の抑止に影響がありそうだと意義を語る。 「このぐらいの残業時間で認められた例は聞いたことがなかった。今回は施行前の事案だが、『働き方改革関連法』により、残業は原則月45時間までになった。長時間労働をさせる企業には厳しい判断という流れにつながるのではないか」 ●過去の裁判例は「月平均80時間&130時間の残業」 まずは概要を紹介したい。この事件は、保険大手のアクサ生命保険の社員が、長時間労働の放置などを問題視して、会社側に100万円を求めたというものだ。 6月10日の東京地裁判決は、社員側の主張を一部認
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