【五十嵐大介=ワシントン、木村聡史】米連邦航空局(FAA)は10月31日、旅客機で離着陸時でもスマートフォンなどの電子機器を利用できるようにする規制緩和案を発表した。航空各社が承認を受けた上で、早ければ11月1日から利用できるようになる。 現行の規制では、高度1万フィート(約3千メートル)以下では電子機器の電源を切るよう求めている。新基準では、離着陸時でもスマホやタブレット端末、電子書籍などが使えるようになる。通話は基準が違うため、対象外となる。 FAAが委託した委員が安全性を調査し、多くの商用航空機が電波の干渉を受けないとの結論に至った。デルタ航空は、早ければ1日にも米国内で利用できるようにするとしている。 FAAは各国の航空当局とも調整を進めるとしており、日本を含めた他国にも広がる可能性がある。太田昭宏国土交通相は1日の閣議後会見で「アメリカの趣旨を一度研究したい」と述べ、米国の規制緩