タグ

関連タグで絞り込む (1)

タグの絞り込みを解除

マコーマックに関するPortunusのブックマーク (2)

  • 渡邊利道さんの書評 パラダイス・モーテル (創元ライブラリ)【本が好き!】

    スコットランドに生まれ現在はカナダ在住の作家の第一長篇。読むたびに印象が変わり行間からエピソードの間から迷宮がたちのぼるグロテスクでシュールで、どこか軽い笑いを誘う迷宮的奇想小説の傑作。 カナダは現代文学の中で一種独特の響きを持つ土地である。古くは『赤毛のアン』で知られるモンゴメリーが有名だが、現代ではむしろ国家と言語と作家のアイデンティティーをめぐる興味深い事例を提供してくれる土地として、カナダおよびカナダ文学について連想する人は多いのではないだろうか。 たとえば1992年にブッカー賞を受賞したマイケル・オンダーチェは、スリランカで生まれイギリスに移住し、その後カナダで学業を終え大学教師となった経歴を持つ。『ジェネレーションX』で新世代の文化的寵児となったダグラス・クープランドは西ドイツ(当時)のカナダ軍基地で軍医の父のもとに生まれ、カナダに戻ったのは四歳であり、またみずからが同性愛者で

    渡邊利道さんの書評 パラダイス・モーテル (創元ライブラリ)【本が好き!】
  • エリック・マコーマック - ミステリウム - Close To The Wall

    ミステリウム 作者: エリック・マコーマック,増田まもる出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2011/01/25メディア: 単行購入: 3人 クリック: 72回この商品を含むブログ (39件) を見る「奇想現代文学ミステリ」という惹句をつけられたマコーマックの第二長篇。今作はミステリーという言葉の語源となったラテン語のミステリウム(秘密、秘儀)をタイトルにつけているように、ある町で起こった事件の真相を究明することになった新聞記者を主人公としたミステリーの体裁をとった作品となっている。 主人公は行政官からとつぜんの連絡を受け、ある事件の調査を頼まれる。承諾するとキャリックという町に住む薬剤師が書いた手記が届けられる。そこにはキャリックに「植民地人」が現れてから、記念碑が破壊され、墓地が荒らされるなど、静かな町に次々と異様な事件が起きる様が記され、さらには殺人事件が発生し、ついには町の住

    エリック・マコーマック - ミステリウム - Close To The Wall
  • 1