ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yoshi_swe (11)

  • 育児に対する考え方 - スウェーデンの今

    今月の初め、幼児教育に関する日人研究者の視察団をヨーテボリにて案内し、通訳をさせてもらった。視察の中で、保育所をいくつか見学し、園長さんや保育士の方々、そして保護者の人と話をする機会があった。自分の専門外のだけれど、新しい発見もあったりして大変面白かった。 スウェーデンでは、子供が生まれるとだいたい1歳から1歳半になるまでは自宅で育児をし、それから保育所に預け始める、というパターンが多い。公的な育児休暇制度はföräldraförsäkring(育児休暇保険)とかföräldrapenning(育児休暇給付)と呼ばれ、公的社会保険制度の中の大きな柱の一つである。この制度では、一人の子供につき480日(16ヶ月)の育児休暇をとることができ、その期間中はそれまでの所得の最大80%を国から補填してもらえる。そのため、この制度を利用しながら自宅で育児をし、そののちに子供を保育所に預け始め、職場に

    育児に対する考え方 - スウェーデンの今
  • ストックホルム「渋滞税」の正式導入 - スウェーデンの今

    ストックホルム市街地で、乗り入れを規制し、中心部での渋滞を解消するために「trängselskatten(渋滞税・乗入税)」が8月1日に正式に導入された。“正式に”と書いたのはなぜかというと、実は以前に試行されたからだ。2006年1月3日から同年7月31日までの半年余り、試験的に導入され、その後、2006年9月のスウェーデン国会総選挙にあわせてストックホルム市および周辺の市において、この「渋滞税」の正式導入、つまり恒久化を問う住民投票が行われたのだ。その結果は・・・、JAともNEJとも明確には判断ができない結果となったが、ゴタゴタの中で最終的には中央議会の政治決定によって「2007年8月から正式導入」が決定されたのだった。ゴタゴタといえば、試験的導入を決定するまでも、社民党を中心とする左派ブロックと、保守党を中心とする右派ブロックの間で、2002年以来、ゴタゴタの政治論争が繰り広げられた。

    ストックホルム「渋滞税」の正式導入 - スウェーデンの今
    PuHa
    PuHa 2007/08/07
  • ルポ記事:エタノール生産の過酷な労働 - スウェーデンの今

    でもガソリンに代わる新しい燃料として、穀物やサトウキビなどから作るエタノールが注目されている。日よりも早く導入したヨーロッパの国々やアメリカなどを見習え! といった報道も聞かれるが、エタノールにまつわる問題は数多くあり、あまり楽観的ではいられないような気がする。 以前の書き込み エタノールへの懸念(2007-05-07) スウェーデンにおけるバイオ・エタノールの普及(2007-04-09) スウェーデンを始めとするヨーロッパの国々では、普通に販売されるガソリンの中にもエタノールが5%混ぜられている。EUは2010年までに加盟国各国がこの割合を5.75%にまで引き上げるという目標を掲げている。一方、石油販売会社のほうはそれ以上に意欲を燃やし、10%にまで引き上げる意向を示している。排ガスに含まれる二酸化炭素を抑制するのに効果を発揮するからだ。ただ、そのためにはEU域内でのエタノール生産

    ルポ記事:エタノール生産の過酷な労働 - スウェーデンの今
    PuHa
    PuHa 2007/07/15
    そういう状態になったのも正常、ってかくと誤解が生まれてしまうけど。機械を導入する絶好の機会では、とか専門家とかなんかでもないただのPuHaさんが言ってます。
  • スウェーデンにおけるバイオ・エタノールの普及 - スウェーデンの今

    ガソリンに代わるエネルギー源として注目される「バイオ・エタノール」。スウェーデンやその他のヨーロッパ諸国では数年前から実際に販売が行われ、一般のガソリンスタンドでもエタノール(E85)の給油が可能だ。 日では2003年に、エタノールを3%まで混ぜた自動車用ガソリン(E3)の販売が解禁されているが、ほとんど普及していないという。エタノールの製造コストが高く、ガソリンよりも高くつくことが原因のようだ。それでも、石油会社のイニシアティブで、バイオ・エタノールをブラジルなどから大量に輸入し、格な普及が図られつつある、というニュースを先週末に耳にした。 現在日で導入されようとしているのは、エタノールをガソリンに3%混ぜたE3。エタノールがこの程度の含有量だと、普通のガソリン車でも問題なく走るという。一方、スウェーデンなどで販売されているのはE85だ。つまり、エタノールの含有率が85%なのだ。こ

    スウェーデンにおけるバイオ・エタノールの普及 - スウェーデンの今
    PuHa
    PuHa 2007/04/10
    ガソリン価格の高さにドン引きした。
  • 子育てと大学の両立 - スウェーデンの今

    スウェーデンでは高校卒業後、一度社会に出てから、大学で勉強しようとする人が多い。最近では、高校からストレートに大学進学する割合も増えているので、大学生の平均年齢も下がりつつある。 それでもなお、大学生の4人に一人は子持ちだという、統計が出ている。家庭を持ちながら大学で勉強している、ということだ。(大学生のほとんどは、仕事と掛け持ちではなく、フルタイムで大学に通っている) 大学生といえば、生活リズムもまちまちで、テスト前に猛勉強したかと思えば、普通の平日はのんびり、というのが一般的だ。それでも、スウェーデンの学生はカリキュラムも比較的ハードなので、課題提出やグループワーク、試験などに常に追い立てられている、という感じだ(基的に、一ヶ月一科目の集中講義形式)。普通の学生なら追い込みなってから徹夜で切り抜けることができても、子持ち・家族持ちの大学生にはそう簡単にいかない。 その他、授業の直前に

    子育てと大学の両立 - スウェーデンの今
  • グローバル時代の倫理的トリレンマ - スウェーデンの今

    フィンランドのÅbo Akademi Universityから招いたJan Otto Anderssonの取り上げたテーマは「the Global Ethical Trilemma」、日語に訳せば「グローバル時代の倫理的トリレンマ」にでもなるだろうか。 前回の続き トリレンマ(trilemma)とは、ある3つの目標を同時に達成したいのだけれど、それが難しい状況を言う。ジレンマ(dilemma)は、2つの目標があり、一方が成り立てば、他方が成り立たない、という二者択一の窮地のことだが、トリレンマになると、3つの目標のせめぎ合いになるのだ。 現代のグローバル社会の中で達成したい3つの目標とは「経済的繁栄 (Economic prosperity)」「世界レベルでの公正 (Global justice)」「エコロジー的持続可能性 (Ecological sustainability)」だという

    グローバル時代の倫理的トリレンマ - スウェーデンの今
  • 女性議員比率 47.3%! - スウェーデンの今

    昨年、2006年9月のスウェーデン総選挙では、ある記録がさらに更新された。当選した国会議員のうち、女性議員の占める割合がスウェーデンの政治史上、過去最高の47.3%になったのだ。スウェーデンは70年代半ば以降、二院制を廃止し一院制にしているが、この349議席のうち、164議席が女性の手に渡ったのだ。2002年の総選挙でも、45.3%と世界的に見ても高い割合だったのだが、それがさらに上昇したわけだ。 各党を見てみると、やはり違いがあることが分かる。 _____左党 : 63.6% (全獲得議席数 22) _____環境党 : 52.6%(同 19) _____社会民主党 : 50%(同 130) _____中央党 : 37.9%(同 29) _____自由党 : 50%(同 28) _____キリスト教民主党 : 37.5%(同 24) _____保守党 : 43.3%(同 97) やはり、

    女性議員比率 47.3%! - スウェーデンの今
  • 学生の答案採点は大変! - スウェーデンの今

    今日はスウェーデンとEUの温暖化対策に対する取り組みに触れたいと思ったのだけれど、夜になりいつも時間がなくなってしまう。おまけに、明日・明後日はヨーテボリ近辺で通訳の業務。お手伝いさせていただくのは、毎度のお得意様、東京経済大学のKyotonC先生。業務で様々な場所へ訪れるのも、とても興味深いことだが、この先生にお会いでき、一緒に飲めるのも、もう一つの楽しみだ。 ---- さて、今はヨーテボリ大学の博士課程に在籍しているが、大学に「雇用」されるという形で給料をもらっている。しかし、そのために大学のための雑用や授業を担当させられることもある。特に、こちらでは学部レベルの授業の多くを博士課程の研究生が教えている。これはとってもよいことで、博士課程の時から「教える」という技術を身につけることができるし、分かりやすく教えるためには、自分でもよく物事を理解していなければならず、理解が深まる。さらに、

    学生の答案採点は大変! - スウェーデンの今
  • スウェーデンの今 「頑張れ!頑張れ!」と言われ続けて・・・

    友だちが何かに挑戦するとき、日語だと普通に「頑張って!」と励ましの声を掛ける。これと全く同じ状況のときに、英語で声援を送ろうものなら「Good luck!」になるし、スウェーデン語でも「Lycka till!」(リュッカ・ティル(ティルにアクセント))という対応語がある。だから、「頑張って!」=「Good luck!」=「Lycka till!」って考えておけば、日常では全然支障は無いけれど、突き詰めて考えてみれば、とても大きな文化の違いを表している気がするのだ。 英語の「Good luck!」にしても、スウェーデン語の「Lycka till!」にしても、和訳をすれば「幸運を!」になる。だから「頑張って!」とは、まるで意味が違う。 ある人が何か大きなチャレンジに挑む。こういう時って、英語やスウェーデン語の感覚からすると、人がそれなりの努力をすることも重要だけど、それ以上に成功・不成功を

    スウェーデンの今 「頑張れ!頑張れ!」と言われ続けて・・・
    PuHa
    PuHa 2007/02/21
    「頑張って」は日本人特有、ニッポンの若者は努力に価値をおいていない?「応援してる」くらいがわたしはいいと思う。
  • 妙なお節介! - スウェーデンの今

    久しぶりに熱を出して寝込んでしまった。風邪を引くことなんてあまりなかったし、引いても微熱程度で済んでいたのに、今回のは思った以上に長引いた。この時期のスウェーデンの流行りはvinterkräkssjukanというウイルス性の腸感冒らしく、外から帰ったら手を洗おう、といろんな人が口にしているが、明らかにそれではなかった。 今一番忙しい時期なのに・・・! 反面、家で寝込んでいる間、滞っていたブログの更新ができる!と僅かながら期待したが甘かった。熱がドンドン上がり、一文字でも考えようものならすぐに頭痛が酷くなるという始末。かといって、べることはせねばならず、うちからほんの数百メートル先にあるスーパーが遥か数キロ先にあるように思えて、「なんでスーパーの真上のアパートを選ばなかったのか?」とくだらない事を、熱の枕で何度も考えた。 ------ それはさておき、最近あった小ネタから。 ある停留所で路

    妙なお節介! - スウェーデンの今
    PuHa
    PuHa 2007/02/14
    スウェーデン的なプラグマティズム。
  • うかつに取り上げられない携帯電話 - スウェーデンの今

    スウェーデンの学校における“規律”が一部で乱れており、学級崩壊に近い状況に発展している、という話がここ数年、よく聞かれる。OECD諸国の学校教育水準を比較する「Pisa調査(報告書)」(Pisa = "Programme for international student assessment")においてもスウェーデンはこう評されている。 ・「クラスにおける秩序」はOECD諸国の平均よりも劣っている。 ・「授業への遅刻」がOECD諸国の平均よりも劣っている。 例えば、授業中に携帯電話を鳴らしたり、SMS(携帯メール)を隠れて送ったり、携帯を使って授業中に音楽を聴いたり、といった、携帯電話にまつわる規律崩壊が最近ではよく騒がれている。 日の学校であれば(少なくとも私がいた市立中学・県立高校では)、教師の権威によって有無を言わせず、携帯を没収して保管、後で長い反省文を書かせ、生徒は泣く泣く返

    うかつに取り上げられない携帯電話 - スウェーデンの今
    PuHa
    PuHa 2007/01/29
    「スウェーデンでは教師が“権威”をかざすことによって、言うことを聞かせる、というやり方には抵抗を感じる人がいる」強制力がなくても生徒に授業を聞こうと思わせられる先生、のようなひとになりたい。
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