今回の参院選で比例区の無効票が207万5189票(3・57%)にのぼることが、総務省の調べでわかった。前回2013年から増加し、全国では0・72ポイント増、51万1956票も増えた。特に民進党の前身である「民主」の名が書かれ、無効と判断された例が目立つという。 公職選挙法では、各開票所の開票管理者が、候補者名や政党名以外を書いた場合や白票を無効と判断する。総務省は今回、3月に民主党から党名変更した「民進党」について、略称の「民進」や「民」を有効とする一方、「民主」「民主党」と書かれたケースについては可否を明示せず、各選管の判断に委ねた。自由民主党や社会民主党もあり、判断が難しいためだ。 無効票の記載内容は各選管も分析していないが、前回比2・08ポイント増の5・35%と無効票の増加率が高かった山形県では、「18、19歳が選びきれなかったのか、投票の仕方が分からなかったのか。白票が多かった」(