2022年に入ってもその勢いは止まらない。今度は中古車に限って見ると、ロシアがウクライナに侵攻を開始した2月24日直後の3月、4月はやや落ち込んだものの、5月からやや盛り返し、6月は一気に1万7294台まで跳ね上がった(下グラフ参照)。1台当たり単価も、2月の73万4000円から6月は109万8000円へと急騰している。 1台当たり単価急騰の理由を探るべく、国内における中古車の流通事情を見てみよう。大手オークション会社USSの2023年3月期第1四半期決算資料によると、「部品不足により新車供給不足→下取り車が減少→中古車の流通台数が減少→需給が逼迫→オークション相場が高騰」という状況で、「1台当たり成約車両金額は2020年6月より25カ月連続で前年同期実績を上回る」となっている。実際、2022年7月の成約車両単価は115万9000円で、前年同期の92万2000円と比べ1.26倍に高騰してい
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