デンソーといえば、トヨタをはじめ世界中の自動車メーカーに部品を納めるTier1サプライヤー。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)車両の波に揺れる業界において、積極的に変革に取り組むメーカーのひとつだ。 デンソーは、IT技術者や大学の研究者などを積極的に採用し、AIラボを設立するなどCASE時代を見据えた組織改革や事業再編を進めている。そんな中、幕張メッセで開催された「Interop Tokyo 2018」において、同社 技術開発センター MaaS開発部部長 成迫剛志氏が「自動車業界100年に一度の大変革に対応するソフトウェア戦略」と題する講演をおこなった。 成迫氏が取り組むのは、いわゆるアジャイル開発。その中でもスクラム型開発と呼ばれるものだ。背景にあるのは2000年以降、急速に広がったクラウド、モバイル、ソーシャル、AI、IoTといった技術だ。このような急速な変化は、