量販店の炊飯器売り場に行くと、その種類の多さと炊き方や釜の多様さに驚かされる。店員に説明にも熱が入り、はやり日本の家電技術はまだまだ捨てたもんじゃないなと思うのだが、現実はそんなに甘いものでもないようだ。 8日から東京・日比谷で開催されている「スマートキッチン・サミット・ジャパン 2018」。食と料理にテクノロジーが交差するところに新しいビジネスが生まれる。メーカー、投資家、研究者らが集まって、エンタテインメント市場の20倍と言われるジャンルに熱い視線が注がれた。 スピーカーが独自のテーマについてスピーチするのが主のイベントだが、会場ではいくつかのデモ展示も見られた。おにぎりロボットを展示していたパナソニック 炊飯器技術部の加古さおり氏は「若い人たちもご飯を炊かなくなっている」「(にもかかわらず)どんどん新しいメーカーが参入し、小さなマスを取り合う状態になっている」と苦しい事情を話す。最悪