虎ノ門(港区)付近から品川、大田両区、川崎、横浜両市などを経て神奈川県平塚市に至る「中原街道」の歴史を紹介する特別展が十日から品川区立品川歴史館(大井六)で始まる。同街道全体の歴史をテーマとした展示は例がないといい、江戸の経済を支えた幹線道の役割や歩みを史料からたどる。 (中山高志) 同館によると、中原街道の歴史は古く、平安時代に京の都から奥州へ向かう道として使われていた、とする言い伝えも残っているという。また、街道一帯で市場が開かれていたことを示す戦国時代の文書も残されている。 江戸時代初期には、同街道の中原(現平塚市)と小杉(現川崎市)に将軍御殿が建てられ、タカ狩りなどに使われた。中原では将軍に献上する酢も醸造されており、同街道で江戸まで運ばれたことから「御酢街道」とも呼ばれた。
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