電力需給の逼迫(ひっぱく)を受け、地産地消型の発電を目指す都の「東京天然ガス発電所プロジェクト」の第二回会合で十四日、チームリーダーの猪瀬直樹副知事は「地元の意見もできるだけ参考にさせていただく」と述べ、発電所の建設候補地のある江東区や江戸川区とも協議していく姿勢を示した。この日示された五カ所の候補地にも、それぞれ課題はあり、猪瀬副知事はほかにも適地があれば検討する考えも明らかにした。 五カ所の候補地はいずれも、羽田空港B滑走路の緊急時進入路にあり、高さ制限に引っ掛かる。特に中央防波堤外側埋め立て地は空港に近く、実質的に高さ六十メートル以上の建築物は建てられないのがネックだ。また、高圧ガス管や変電所が遠く、廃棄物を埋め立てているためマイナス点もある。一方、砂町水再生センターは既に高さ百五十メートルの煙突があり、高さ制限という点では優位にある。しかし、マンション群に近かったり、防波堤がなかっ