東日本大震災で被災した文化財を救うため、3月31日に文化庁から「文化財レスキュー事業」の概要が発表されました。その後、4月25日に初会合がもたれ、5月4日から宮城県にレスキュー隊が派遣されることが決まりました。 大きな災害が起こったときには人命救助や生活の復旧がまず優先されます。しかし、地域の歴史や文化の記憶をとどめてきた文化財の救助活動も重要です。そのために、阪神淡路大震災が起こったときに、震災によって壊れてしまったり、瓦礫に埋もれてしまった文化財を救い出そうとしたのが文化財レスキューの始まりです。 では、文化財レスキューの仕事はどのようなものなのでしょうか。 まず被災した文化財を被災現場から運び出し、安全な場所に一時保管する仕事があります。また、ほこりや泥で汚れてしまったり壊れてしまったりした文化財が、これ以上悪い状況にならないように保護することも大切です。そして、救い出された文