骨髄移植「綱渡り」手術器具の供給ストップ、在庫頼み (1/2ページ) 2009.2.21 21:25 白血病などの治療法である「骨髄移植」の手術に使われている医療器具の供給が途絶え、国内の骨髄移植手術の実施が綱渡り状態になっている。現在は、医療機関などにストックされていた在庫分でやりくりしているが、4月末とされる供給再開までを乗り切れるかは微妙。患者団体などからは、器具の安定供給体制を求める声が出ている。 問題の器具は、米・バクスター社が開発した「ボーンマロウコレクションキット」。独自に開発した濾過(ろか)装置を使うことで、骨髄提供者から採取した骨髄液中の不必要成分を除去する。血栓の発生防止や、手術時間短縮のメリットがあり、国内で毎月150例ほど実施されている骨髄移植手術のうち、9割以上で使われてきた。 バクスター社の日本法人によると、流通が途絶えたのは、同社の事業再編に端を発した混乱が