◇「事故防ぐため広げたい」--鳴瀬益幸さん(74) アクセルとブレーキの「踏み間違い」による事故が後を絶たない。玉名市岱明町の産業機械製造会社社長、鳴瀬益幸さん(74)は「踏み間違えない」ペダルを開発した。5代にわたるモデルチェンジで形は完成し「踏み間違えない構造の車を作るべき」と、自動車メーカーや保険会社などにも働きかけ普及を願っている。【結城かほる】 --ペダルはどんな仕組みですか。 ◆現在の車はアクセルとブレーキを「踏む」という同じ動作で動かします。これでは誤って当たり前です。アクセルとブレーキの動きを分けることから始めました。ピアノの消音ペダルが、踏んだ後横にずらして効果を持続させることにヒントを得て、アクセルは足を横に傾けてレバーで押す形に変えました。 --開発のきっかけは。 ◆20年以上前に私も「踏み間違い」で暴走したからです。幸い他の車がいなかったので事故にはなりませんでした