名古屋市北区の名古屋高速小牧線で八月、大型バスが横転、炎上し、乗客や運転手ら九人が死傷した事故で、国土交通省中部運輸局は二十七日、バスを運行していたあおい交通野口営業所(愛知県小牧市)に対し、運転手の勤務時間が国の定める基準を超えていたなどとして、バス二台を同日から二十日間、使用停止とする行政処分をした。 同局によると、運転手の勤務は業務開始から終了までの拘束時間が原則、一日十三時間以内とされ、延長した場合も一日十六時間が上限だが、事故の直近一カ月で、死亡した男性運転手や他の運転手らが上限を超える長時間勤務が複数回あった。
