表題のタイトルの本(生活書院 2011,11,1)が著者の谷口輝世子氏より本学(奈良女子大学)の子ども学プロジェクトあてに送られてきたので、プロジェクトの代表者としては返事を書くために目を通してみた。 著者は二人の男の子をミシガン州で育てている日本生れの女性である。 その本によれば、アメリカの公園には「18歳以下の子どもは、大人の付き添いが必要です」という看板が立てられているというのだ。驚いたことに、州によっては、それに違反すると法律によって育児放棄とみなされて、親が逮捕されて罰則があるというのである。今の日本では考えられないことであるが、1973年にアメリカで生まれた著者の夫が子ども時代には親に付き添われて遊んだことはなかったらしく、アメリカの今の状況は最近になってのことだという。 ということは、日本も近い将来、同じような看板が公園のあちこちに立つようになるのだろうか。これまでの歴史を振