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ブックマーク / jun-jun1965.hatenablog.com (43)

  • 演劇評論家は嫌われる? - jun-jun1965の日記

    歌舞伎評論家・研究者の渡辺保のウィキペディアには「「田舎の人は演劇より北島三郎のほうが好きなんですよ」と差別発言をしたことがある」と書いてあった。今では「差別」は削除されている。 大学で演劇を研究して、こんなものは売れないと覚悟している人はいいのだが、一般向けに演劇のを出したりして、その売れなさに愕然としたりすると、日人は演劇に足を運ばない、関心がないという怒りにとらえられ、みなもっと演劇に行け、と発言して、一般庶民から嫌われることがある。 映画ができ、さらにテレビができて、廉価に演劇の類似物は楽しめるようになったのだから、一般庶民が高い演劇なんか行くわけないし、そんな常設劇場があるのは東京や大阪などの都市部だけである。それを、大学の先生をしたり評論家をしたりして、時には招待券なんかもらって演劇に行っている者から「演劇に行け」と言われたらまあムッとするわな。 もちろん彼らは、生身の演劇

    演劇評論家は嫌われる? - jun-jun1965の日記
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    REV 2021/09/28
    今日、自炊の最中に「日本では話し言葉で議論する伝統はなかった。福沢諭吉が日本で初めてスピーチを「演説」と翻訳し実践したとき周りは無理だからヤメロと止めた。明治大正の劇作家は苦労した」って文章を読んだ。
  • 女は残酷趣味? - jun-jun1965の日記

    「オール読物」で直木賞の選評を読んでいたら、「テスカトリポカ」の評価について選評で論争をしているような趣きがあった。中でもちょっと怖かったのは三浦しをんで、その残酷描写への批判に対する「反論は、『ジョジョの奇妙な冒険』の名言「お前は今までべたパンの枚数を覚えているか?」に尽きる」として、残酷なことが行われているのは事実であり、それを描写し、それを行った者は滅びているのだからいいのだ、と書いている。説明はともかく、「ジョジョ」というのは私は最初のほうを読んだだけで、この「名言」がどういう文脈で出てくるのか、またその意味もよく分からず、むしろ三浦しをんの熱情のほとばしりに恐怖を感じた。 残虐趣味について、道徳的にどうかという選考委員がいて、それへの反論があるのだが、私は単に、残酷描写を読むのが苦痛だったというだけで、ただそれでは作品への批判にならないから、道徳的云々と言っているだけで、話がか

    女は残酷趣味? - jun-jun1965の日記
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    REV 2021/08/24
    鬼畜系全裸バックドロッパーの話で賑わってからひと月ちょっと。
  • 「宇宙戦艦ヤマト」に関するありがちな誤解 - jun-jun1965の日記

    必要があって、常見陽平の「ちょいブスの時代」をいうのをざっと読んだ。単に芸能人にちょっとブスなのがいるというネタを膨らませただけだが、恋愛論史も入っていて、当然論及されてしかるべき「もてない男」が無視されていなければ、私も駄とまでは言わなかったであろう。 その中に、「宇宙戦艦ヤマト」について、最初の放送は人気がなかったが、再放送を繰り返しているうちに人気が出て、という記述があった。間違いで、最初の放送から女子中学生を中心にコアなファンが生まれ、ファンクラブ活動が熱心に続けられて映画化・再放送、第二作製作となったというのが正しい。常見は「ヤマト」放送年の生まれだが、よく調べはしなかったんだな。

    「宇宙戦艦ヤマト」に関するありがちな誤解 - jun-jun1965の日記
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    REV 2021/08/06
    (初代)ガンダムは女性のコアなファンが
  • メロンパンの匂い - jun-jun1965の日記

    2018年の4月から夏休みまで、私は専修大学へ週一回一コマだけ「比較文学」を教えに行っていた。記録的な暑さの夏で、後半えらい目にあったが、向ヶ丘遊園前駅で降りてバスに乗って反対側まで行っていた。駅前にメロンパン屋があったので、帰路にはここで焼き立てのメロンパンなどを買って、翌朝の朝にしていた。 常に焼き立てが買えるとは限らなかったが、ある日焼き立てが買えて、これを抱えて切符売り場まで行くと、女子学生が二人いた。ここは日女子大も最寄り駅だからどこの学生かは知らない。片方が、私に気づかないまま、ぼうっとして「ねえなんかメロンパンのにおいしない?」と言っていて、もう一人は私とメロンパンに気づいて、笑いながら(すみませんねえこの子バカで)というような顔をしていた。

    メロンパンの匂い - jun-jun1965の日記
  • 妻の事故 - jun-jun1965の日記

    (活字化のため削除)

    妻の事故 - jun-jun1965の日記
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    REV 2019/06/28
    「左折しようとした車の運転手つまりその青年が、ブレーキと間違えてアクセルを踏み」クラッチも踏んでいれば空ぶかしで終わり急加速しなかったのに。シフトをNに入れてもええんやで?
  • かぐや姫の物語 - jun-jun1965の日記

    小和田雅子の物語(『ユリイカ』2013年12月) 小谷野敦 私は今年五月に『高畑勲の世界』という薄いを青土社から刊行したけれども、これは、高畑に関するが日には一冊もないので、捨石になるつもりで書いたものである。だからこれを見て、こんなものなら自分のほうがいいものが書けると言って誰かが書いてくれたら嬉しいのである。 その中に、ポール・グリモーの『やぶにらみの暴君』に触れたところがある。『やぶにらみの暴君』は、フランスのアニメ作家グリモーが、友人のジャック・プレヴェールとともにシナリオを書いて作ったもので、学生時代の高畑を感動させたものだ。だが、グリモーが三年近く時間をかけたために、製作会社のジュモーは業を煮やし、それまで完成した部分だけで編集して上映してしまった。グリモーとプレヴェールはクレジットを拒否し、十数年かけて裁判を行って著作権を取り戻すのみか、世界中で『やぶにらみの暴君』のフ

    かぐや姫の物語 - jun-jun1965の日記
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    REV 2017/03/12
    文章としてはおもしろい。
  • アマゾン訴訟始末 - jun-jun1965の日記

    アマゾンの提訴、敗訴した。 2012年11月、アマゾン・ジャパンに対する訴状を東京地裁に提出した。これは私の小説『遊君姫君』に、「大河ドラマと渡辺淳一『天上紅蓮』の便乗作で、これがなければ書かれることもなかっただろう」という「大河好き」と称する者のレビューが載ったためである。「大河好き」はかねてから私にアマゾンレビューで盛んにからんでいたので、このレビュアーについての情報開示を求めたのである。『遊君姫君』は、あとがきで、七年ほど前から書いていたもので、大河ドラマに便乗して出す気にはなったが、合わせて書いたものではないと書いてある。 私はアマゾンに、削除するよう要請したのだが、がんとして削除しないのである。以前は割と普通にこれくらいなら削除したのだが、なぜかしない。だいたい対応するのは「木島」というやつである。「感想の域を出るものではない」とか言うのだ。 しかるにアマゾン側は、アマゾン・ジャ

    アマゾン訴訟始末 - jun-jun1965の日記
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    REV 2013/09/12
    サーバーを名義上、アフリカにあることにすれば、「訴訟はスワヒリ語で」になるのだろうか。
  • マルクス系気違い - jun-jun1965の日記

    どうやら世の中には、マルクス系気違いとでも言うべき連中がいるらしい。マルクスとかエンゲルスとかいう名前が出ると、もうそれだけでマタタビらったみたいに脳の中枢神経が麻痺して正常な論理でものを考えられなくなる奴らだ。佐藤優なんかもその一種だろう。 最近、野口佳とかいう名前で私ののアマゾンレビューを書いているやつがいて、どうも気違いっぽい、と思っていたら、塾のメルアドへメールをよこした。「野口佳こと椛沢清志」とかあるのだが、この名前で検索したら、あちこちにコメントをしていて、メルアドまでネット上にある。そこでそちらへ直メから返信したら、そっちには返事がなくてまた塾へ送ってよこした。ので削除した。塾のメルアドはそういう用途に使ってはいけないのである。 先ごろ、自分が自費出版した歴史小説を送りたいと言ってきた高堀枝裕二というのも、塾からメールをよこして、住所を教えろ、私書箱でもいいと

    マルクス系気違い - jun-jun1965の日記
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    REV 2012/02/12
    マルクス系気遣い、ってどんな気遣いなんだろう、と思って読んでみたら。
  • 羽入辰郎と市野川容孝 - jun-jun1965の日記

    羽入辰郎の『学問とは何か』(ミネルヴァ書房)という大著は、先の『マックス・ヴェーバーの犯罪』に対する折原浩一派の執拗でかつヴェーバー教に凝り固まった攻撃への反論の書である。実に分厚い。 その中に、論とはとりあえず無関係なエピソードとして、1984年の春、山中湖で起きた、東大のオリエンテーション合宿の際の五人の死亡事件のことが出ている。羽入は埼玉大学を出てからいったん精神科のソーシャル・ワーカーとして働き、東大に再入学していたから、当時31歳になっていた。そしてこの事件の際、救助の陣頭指揮をとったという。 そこに「市川芳孝」という名で、ボートに乗っていながら助かった当時の二年生が出てくる。仮名としてあるが、今では駒場で医療社会学を教えているとあるから、市野川容孝以外ではありえない。市野川は64年生まれである。この事件当時、私は英文科の三年生になったところだった。 酒に酔って深夜、ボートで、

    羽入辰郎と市野川容孝 - jun-jun1965の日記
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    REV 2011/10/17
  • 私の好きな映画 - jun-jun1965の日記

    自分の好きな映画一覧などというのは、ナルシスティックだし、金井美恵子先生にバカにされること必定なので載せたくなかったのだが、私はこういう映画が好きなんであるから、君とは趣味が違うので、はなから近寄らないように、と警告するために載せることにした。いちおう、1(最高)2(その次)3(参考)という感じである。さあ、こんな映画が好きな奴は嫌だ、という奴は、逃げていってくれ。 1、七人の侍(黒澤明) どですかでん 喜びも悲しみも幾年月(木下恵介) 浮雲(成瀬巳喜男) 震える舌(野村芳太郎) 遠雷(根岸吉太郎) サード(東陽一) 祭りの準備(黒木和雄) ゆきゆきて、神軍(原一男) 風の谷のナウシカ(宮崎駿) ふたり(大林宣彦) 紅夢(張藝謀) 菊豆 赤いコーリャン 春夏秋冬そして春(キム・ギドク) 弓(キム) 黒・白(エミール・クストリッツァ) ムトゥ踊るマハラジャ 風と共に去りぬ(ヴィクター・フ

    私の好きな映画 - jun-jun1965の日記
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    REV 2011/08/11
    好きな何かのリストを公表することは、それを叩かれるリスクを負うことになる。自分のそれを公開せず、他人のそれを、「気取っている」「俗悪だ」と叩くほうが楽だろう。にもかかわらず公表するところには好感を持つ
  • デヴィッド・ロッジを読まないわけ - 猫を償うに猫をもってせよ

    http://www.pipeclub-jpn.org/column/column_01_detail_78.html 連載最終回です。 - デヴィッド・ロッジという英国の作家、英文学者がいる。大学内部をコミカルかつ風刺的に描いた小説で知られる。私は学部生時代に『交換教授』を読んで面白かったが、そう言ったら嫌な顔をした人がいた。 だが、その後遠ざかった。私の小説も、大学内部を描くことが多いので、ロッジがどうこうと言われることがあって、『小さな世界』を読み始めたのだが、すぐやめてしまった。ロッジの小説が読めないのは、そこには必ず「テニュア」が出てくるからである。英米では、大学の教員になったからといって、定年まで安泰というわけではない。だから、ロッジを読んでいると、30くらいで専任になると、あと碌な業績がなくても教授になって定年までいられる日の大学が不愉快になって、読めないのである。 あとバ

    デヴィッド・ロッジを読まないわけ - 猫を償うに猫をもってせよ
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    REV 2010/09/28
  • 猫を償うに猫をもってせよ - 一瀬陽子に刑事告訴されている

    京都府南警察署の大槻という刑事から電話があったのは、四月七日の午後のことだった。何ごとならんと思ったら、一瀬陽子という女が、私を脅迫罪で訴えたという。何でも、一年以上前の昨年1月12日に、一瀬が「2ちゃんねる」に私のことを書きこんだので私が怒り、「必ず復讐はします」とメールしたのであるが、一瀬はその時、「削除依頼を出した」と言って謝ってきたのだが、その「復讐をします」という片言隻句をとらえて脅迫だといっており、弁護士がついて告訴状を出してきたというのだ。 いや実に悪質な嫌がらせである。私は、脅迫罪というのは、殺すとか殴るとか、内容がなければならないし、五万円払わなければ何々するというもので、これはそのどちらの要件も満たしていない、そもそも警察で受理すべきものではない、と言ったが、大槻は「いや、それが、なると言うんですよ」と言う。その上大槻は、上京して私に事情を聞きたいと言うから、そんなもの

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    REV 2010/05/11
  • ■ - jun-jun1965の日記

    トラックバックをたどったらこんな日記を見つけた。その人の父親は子供が生まれたとたん煙草をやめ、ヘヴィースモーカーである祖父つまりその父の父に、孫の前で吸うなと厳重に言い渡したというのだが、その人自身もそれをよしとしているらしい。 しかしそれならその祖父は父つまり子供の前で吸っていたことになるが、それでその父には何か悪影響があったのか。20世紀には子供の前で吸う父親などたくさんいたが、それが悪影響を与えたというデータを見たことがない。私は、子供の前で煙草を吸うのが悪いとは、ちっとも思っていない。 - http://homepage1.nifty.com/suzuri/hypatia.htm キングズリーの『ハイペシア』を訳している人がいた。これは大正時代の翻訳があるのだが古いから私が訳そうかと思っていたものだ。英語読みでハイペシア。森田草平の『煤煙』にこの小説の題が出てくる。谷崎潤一郎も英語

    ■ - jun-jun1965の日記
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    REV 2010/01/05
  • 大河ドラマに革命が起きた - jun-jun1965の日記

    うーんまた坂龍馬かよと思っていたら驚いた。『坂の上の雲』もそうだったが、NHKに何が起きたのか。この20年「江戸ブーム」で、それ以前の、厳しい身分制社会、貧農史観は過剰に見直されてしまって、インテリでさえ「お江戸でござる」的にみんな明るく楽しく生きていたみたいな江戸幻想を抱いている人がおり、大河ドラマもその例に漏れず、お姫さまが下級武士デートしたり、家臣のが信長の前へしゃしゃり出たりとえらいことになっていたが、ガラリ変わって、下級武士の貧しく汚い生活をきちんと再現しているではないか。これだこれだ、これが当の徳川時代だ、俺が言いたかったのはこれなんだ、これで「江戸幻想」も吹き飛ぶぜと随喜したぜよ。 上士が下士を切り捨て御免でお咎めなしなんて、ありえないと思うが、シナリオは手だれだ。あるいは、たいてい大河ドラマに出てくる女はみなきれいきれいなお化粧をしていたのが、あの寺島しのぶの砥粉で

    大河ドラマに革命が起きた - jun-jun1965の日記
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    REV 2010/01/04
    「竜馬がゆく」「翔ぶが如く」「坂の上の雲」と一連の流れだからな。
  • ■ - jun-jun1965の日記

    大学一年の時、同じクラスにNという男がいた。筑駒から一浪で入ってきた。この男が、アニメ・少女マンガ好きであった。詳細は不明だがアニパロ同人誌にもかかわっていたらしく、私をアニメ好きと見て、時おりそのアニパロ誌を笑いながら見せるのだが、どうも面白くなかった。 夏に『伝説巨神イデオン』の映画があって、その後クラス合宿で山中湖へ行った時、夜雑魚寝に近い状態で、私と彼が「あのガンド・ロワってのは…」などと話していて、他の連中がついてこられなかったりした。 「オタクのはしりの話か」と思うだろう。だが、そうではないのだ。Nは、割と長身、ドイツ語クラスなのに、始めからかなりドイツ語ができ、知識は幅広く、話題も豊富で、合宿の時など、クラスに九人いる女子全員がNと行動を共にし、他の男子はほとんど茫然として男だけで行動するほどだったのである。男の側でも、Nがいると話が面白いというので、はじめの半年はNを中心に

    ■ - jun-jun1965の日記
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    REV 2009/08/25
  • 無灯火自転車が多い - jun-jun1965の日記

    最近、無灯火自転車が多く、怒りを覚える。 しかし、怖そうなお兄さんとかおじさんだと、下手に注意をすると怖いから、それ以外のやつに注意しているが、何せ無灯火自転車なので、遠くからだと分からない。近寄って、怒っても安全な相手だと確認してから「あかりをつけろ」と言う。我ながら情けない。怖い外見がほしい。 - Wikipediaの私の項目で、村上春樹が「性を美学化」していると批判している、と書いてあるようだが、そういう変な言い方はしていない。簡単にセックスできるような書き方を批判したはずだ。直すように。 - 笠間書院のウェブサイトで、藪禎子先生が亡くなったことを知った。『たけくらべ』論争の時に山田有策が、そんな論争は存在しないかのような態度を繰り返しとったので藪先生は怒っておられた。あれは私も、山田の底知れぬぶきみさを感じたね。

    無灯火自転車が多い - jun-jun1965の日記
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    REV 2009/06/06
  • 国民の権利 - jun-jun1965の日記

    国会図書館が、著作権が生きている著作のコピーを半分までしか許さないのはよく知られている。しかし、よほどのバカでない限り、国会図書館で全部複写しようとするのは、普通では手に入らない著作物なので、全部複写しても著作権者に損害は与えない。もし現在流通しているを全部複写したら、国会図書館の料金では、買うより高くつく。また地域図書館を通じて借り出せば複写できる。だから原理的にも現実的にも無意味な規定である。著作権法を改正すべきである。 さて、以前私は、国会図書館で、あるパンフレットの後半部を複写しようとした。館員は、「これは前に前半を複写しましたか」と訊いてきた。私は、「その質問に答える義務があると法令に定めてありますか」と問うた。館員は、ないです、と答えた。 国会図書館員は国家公務員であるから、憲法に従う義務があり、国民は国家公務員から、法令に定められていない質問を受けても答えない権利がある。宮

    国民の権利 - jun-jun1965の日記
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    REV 2009/01/30
    そのうち、一歩歩くごとに法的妥当性を書面で提出する事態になったりして。/「で、洗面所どこ?」「その質問に答える妥当性を書面で提出してください」「洩れそうなんだけど」「その(略」
  • 童貞と似たもの - jun-jun1965の日記

    童貞が、女体とかセックスというものに過大な幻想を抱いているということはよく言われる。むろん、その期待がたちまち裏切られる、というものではないが、やがて幻想は減退していく。 これとよく似ているのが、定職のない大学院修了者が、「専任」に対して抱く幻想である。これもまた、私のようにいきなり恫喝される場合を除けば、当初はある程度満たされる。そして、他の教員たちはみないい人で、などと言うのが普通であるが、たいてい、一年間は試用期間のようなもので、よく事情が分からないだけである。それが、二年、三年とたつうちに、雑用、会議、委員会などの仕事が押し付けられてくるのは言うまでもなく、いい人だと信じていた同僚が悪人であることが分かったりして、いったんこじれるととんでもなく面倒な世界に変わるのである。 - 前に書いたことの補強だが、丸谷才一の小説では、男が女に何か知的なことを教え、女が、へえそうだったの、という

    童貞と似たもの - jun-jun1965の日記
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    REV 2008/12/14
  • ダグラムの感動 - jun-jun1965の日記

    私は『太陽の牙ダグラム』が好きだった。ちょうど私の予備校生時代から大学二年にかけて放送されていた。おもちゃが売れたため異例の延長になったが、アニメ評論家の間ではひどく評判が悪いという、『ガンダム』や『イデオン』とは逆の結果となった連続アニメだった。 これは、地球連邦からの独立戦争を描いたもので、主人公の少年は、連邦評議会議長の息子でありながら、独立軍に身を投じるという役回り。ヘルムート・ラコックという冷徹な政治家が悪役で出てきたが、これはいいキャラだった。他の戦争ものロボットアニメに比べて、「政治」が描かれる比重が高かったのも、私が気に入った理由だが、それも当時の評論家からは、大人が見ても感心するほどには描かれていないなどと散々に言われていた。しかし富野アニメの、未来社会なのに一族が王族のように軍事司令官をやっているというファンタジー的な設定に比べて『ダグラム』はよりリアルで、言いがかりで

    ダグラムの感動 - jun-jun1965の日記
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    REV 2008/11/15
  • 連合赤軍事件はひたすら愚劣である - jun-jun1965の日記

    私は、連合赤軍あさま山荘事件について、オウム真理教の地下鉄サリン事件と同様の、あるいは三島由紀夫の自衛隊乱入割腹事件と同様の、愚劣な、無意味な事件だとしか思っていない。ただし、フランス革命についてはそう思っていない。これらが愚劣なのは、結局は社会全体や国家の変革などまったく成し遂げられず、単に人が集団を作って何かを信奉して蹉跌した際の、行き場を失った精神エネルギーが起こした病的な事件だからである。のみならず私はドストエフスキーの『悪霊』についても、何の関心もない。 連合赤軍事件については、高橋和巳の「内ゲバの論理」を一読すれば用は足りる。人間はどうやら、集団を作ると狂気に陥るものらしい。むろん、孤独であることによって陥る狂気もあるが、私は中庸を尊ぶから、いずれもよしとしない。集団がもたらす狂気は、単に狂気なのであって、私はあさま山荘事件の連中に何一つ共感するところはない。人殺しども、と思う

    連合赤軍事件はひたすら愚劣である - jun-jun1965の日記
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    REV 2008/09/08
    じゃこばん