中世の旅事情とうまいメシ!の本。当時のヨーロッパの王族や司教といった貴人はどんな料理を食べていたのか。特に「旅先で賓客としてもてなされる」ときの宴会とはいかなるものだったか。そうした豪勢な饗応の献立を一品一品までことこまかに記した、リアル中世人によるグルメ旅行記です。なかなかの珍品でした。 いまからちょうど500年前、イスラム教徒トルコ軍によって涜された教会を聖別するために、総大司教管区は使節を派遣する。これは、その随行団の書記の書き残した日記である。著者パオロ・サントニーノは、好奇心あふれる精神の持ち主だったらしい。かれの眼は、公式に報告すべきことについてのみでなく、異文化の地・東アルプス山中の教会、人びとの信仰と暮らし、城砦の様子、食べものそして、女性…などあらゆるものを見つめた。中世理解のための好個の贈りもの。引用は amazon の紹介文より。 この旅行記は公式の報告書とは別に残さ