(マイナビニュース) 前回( http://news.mynavi.jp/series/railmovie/013/ )はヨーロッパ特急を舞台に政府の陰謀を描く『カサンドラ・クロス』を紹介した。ならば次は、『皇帝のいない八月( http://www.shochiku-home-enta.com/shop/item_detail?category_id=0&item_id=152145 )』に決まりだ。同作品は「和製カサンドラ・クロス」と称され、原作を書いた作家の小林久三氏も、『カサンドラ・クロス』を意識していたという。物語の結末は、『カサンドラ・クロス』と同じかそれ以上に不条理だ。当時の日本映画としては珍しい結末といえる。 1975年頃から始まったブルートレインブーム。映画『皇帝のいない八月』は盛り上がりが最高潮に達した1978年に公開された。寝台特急「さくら」が舞台とあって、多くの鉄道フ