家庭で利用できる再生可能エネルギーの代表選手は、やはり太陽エネルギーだろう。太陽が創りだすエネルギー量を電力に換算すると、3.85×1023kWになるという。日本の総発電容量が2.40×108kWほどだから、その1600兆倍という、とてつもなく巨大なエネルギー源と言えよう。そのエネルギー密度を大気圏外に打ち上げた人工衛星が実測したところ1m2あたり1.4kWだったそうだ。これが地上に届くまでに大気に吸収されて、地上では1m2あたり1kWになる。地球に到達した太陽エネルギーのほぼ30%は表面で反射して宇宙に返され、残りの70%が地表や水中に吸収される。そのうちの47%が地表で直接熱となり、われわれがすみやすい気温を保ってくれる。残り23%は海水や氷のなかに蓄積されるそうだ。 地球に降り注ぐ太陽エネルギーの総量は、われわれが地球全体で消費する全エネルギーの1万8000倍にも及ぶと推計されている