大阪府枚方市の外郭団体「財団法人枚方市文化財研究調査会」は26日、遺跡の発掘調査で掘り出した水道管や電気配線を勝手に売却し、その金で温泉旅行をしたとして、調査係の男性主査(56)と男性主任(51)の2人を停職6月の懲戒処分にしたと発表した。2人は同日付で依願退職したという。 調査会によると、同市宮之阪の遺跡で平成19年4〜11月に発掘調査が行われ、近くの団地用として昭和30年代に埋設したとみられる鋳鉄製の水道管と銅製の電気配線計8トンを検出した。 主任は同年9〜11月にかけ、調査の下請け業者の勧めに応じ、金属リサイクル業者に無断で売却。同年12月、売却益約70万円を使い、事情を知っている主査のほか、職員3人と下請け業者の作業員ら計17人で石川県加賀市の山中温泉に1泊2日の旅行をした。