米政府系放送局ラジオ自由アジアは8日までに、中国青海省と四川省のチベット族が住む地域でチベット族の計5人が中国当局の統治に抗議して相次いで焼身自殺を図り、うち3人が死亡、2人が重傷を負ったと伝えた。 いずれもチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の帰還やチベットの自由を求めるスローガンを叫んだという。 青海省同仁県で4日に25歳の画家が、7日に23歳の女性がそれぞれ火を付けて死亡した。女性の自殺後、3千人以上のチベット族住民が集まり「ダライ・ラマ万歳、チベットに自由を」などと叫んだ。 四川省アバ・チベット族チャン族自治州アバ県では7日、15、16歳の僧侶3人が同時に焼身自殺を図り、1人が死亡、2人が負傷した。 軍や警察の部隊が出動して警戒を強めているという。(共同)