1月1日のこととしては「元旦」は使わず「元日」のみ、という人が3分の2を占めました。ただしこれは同時に、残り3分の1は「元旦」を(も)使うということでもあります。辞書では「元旦」を「元日」と同様に使うことについては「誤り」としているものもありますが、説明には濃淡があります。 辞書の記述も濃淡あり 毎日新聞の校閲部署が以前出していた、社内向け文書のある年の年末号には「元旦は朝のことだよ気をつけて号」という副題がついていました。校閲記者にとっては「元旦」は朝限定というのは共通認識なのですが、記者にも周知しようと付けられた題でしょう。しかし、国語辞典を見てみると「元旦」の説明には濃淡があるようです。 辞書の説明を、かいつまんで眺めてみます。 三省堂国語辞典7版 ②〔あやまって〕元日。「―の夜」 大辞泉2版 [補説]「旦」は「朝・夜明け」の意であるから、「元旦」を「元日」の意で使うのは誤り。ただし