銃乱射事件後、捜索活動が行われるモスクワ郊外の「クロッカス・シティー・ホール」=23日、ロシア連邦捜査委員会の映像より(AFP時事) 「あっち、皆さんあっちへ逃げて!」。 ロシア・モスクワ郊外のコンサートホールで22日夜に起きた銃乱射事件では、会場でアルバイトとして働く少年が、避難する来場者を誘導し100人以上の命を救った。複数の現地メディアが24日、大きく伝えた。 【写真多数】銃乱射事件の実行犯とされる容疑者ら 少年は学校8年生(中学生に相当)のイスラム・ハリロフさん(15)。上着などを預かるクローク担当として夕方に出勤した。最初は「騒がしい連中が来たな」と思っただけだったが、銃声と逃げ惑う人で、すぐに事態を把握した。 実行犯らは1階ロビーからホールに侵入してきたため、正面玄関に向かって避難するのは危険だ。ハリロフさんは、来場者が本来通れない従業員通用口を開放。いつ撃たれるか分からない中