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  • MMRワクチンっていくら? - 感染症診療の原則

    厚生労働省の保身アナウンスのせいで、昨日だけで、ワクチンが入手しづらくなったというメールが北海道と九州を含む19人のドクターからきています。 問題は実際の不足だけでなく、こうした混乱や困惑、不信にまで広がるということです。 不活化ポリオワクチンのときは、その代替選択肢があるのに、国の(ワクチンメーカーの)都合で、生ワクチンのリスクを赤ちゃんや保護者にとらせようという態度に激怒して(あきれて、あきらめて)、開業医さんが未承認ワクチンのリスクをしょいこんでのりきりました。 神奈川県知事のようにリーダーシップをはっきして、より多くの人を救った人もいました。 でも、当時、国内にはポリオは流行していませんでした。 中国での症例報告で、風向きは少し変わりましたが、「風が吹いている」と思うほどに、メディアを通じて紹介された、装具をつけたり車いすにのったポリオの患者さんの姿に多くの人が心を痛めました。 今

    MMRワクチンっていくら? - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2013/06/19
    日本でもおたふく風邪入りのMMRが実施されたこともある。問題が発生しておたふく風邪抜きになってそれっきり。
  • 平成のワクチン行政、最大のピンチの夜(という電報、いやメールが) - 感染症診療の原則

    すでに広く出回った情報なのでブログでも扱うことにしました(あえて書かずにきたことなのでありますが)。 ある小児科の先生からのメール。 "「協力」っていうのはね、お互いそういう気持ちや態度で関係を大切にしあうひとたちの なかで初めてできるんですよ。 国民や医療者があげた声はどう扱われているんですか。 自分の都合のいいときだけ協力を依頼するんですか。" 日、厚労省から自治体の担当部署に通知が出ました。 それはMRワクチンの在庫についての連絡。 厚労省は在庫は十分あるのだ、といっていました。 (同時期に、出荷規制がかかるという話も製薬会社ルートで聞いていました) 疑問は出てましたよね。 1歳と就学時の(1期と2期の)「定期のワクチン」をどうやって確保したうえで、大人が使う「任意のワクチン」を確保するか?です。 大人用歯磨き、子供用歯磨きのようにパッケージで違いがあるわけではありませんから。 こ

    平成のワクチン行政、最大のピンチの夜(という電報、いやメールが) - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2013/06/14
    予想以上に接種者が増えたということなのかなあ。
  • 試されている医療者と行政:風疹対策にみる温度差とアクションの差 - 感染症診療の原則

    専門家や行政が、誰かがやるだろう、そのうち止まるだろう、と感染症をなめているうちは、この問題の最たる被害者である女性や子どもの症例は減りません。 これまでの周期的なブレイクと同じようにいつかとまるかもしれません。焼け野原状態となって。 火事なら燃える家屋が、やけど等で健康被害を負う人がどれくらいいるののか、戦争なら関係なく巻き込まれて傷つく人がどれくらいいるのかという話です。 他のことなら防災や防衛軍事担当者が批判され責任をとれといわれるのでしょう。 今回問われているのは感染症に関わる関係者、母子を守るという仕事をしている関係者です。 各地の医療者や行政が試されているわけです。 岩田先生のの名前を思い出しましょう。『麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか』です。 今は麻疹を風疹にいれかえてみましょう。岩田先生の旨は個別の感染症よりも、感染症対策としての国としての態度や哲学、構

    試されている医療者と行政:風疹対策にみる温度差とアクションの差 - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2013/06/04
    何か対策をしている地域とそうでない地域で感染率の変化を比較すればどのくらいの効果があるのか検証できるかな。
  • 風疹対策 誰が何にとりくんでいるか(とりくんでいないか) 4月13日(土)9:00 - 感染症診療の原則

    今回のクロノロジーを作成しています。 アウトブレイクなどの事件の際、たくさんのプレーヤーやステークホルダーがいるわけですが、 どこが何をした、しなかったということは、今後に向けての報告書を作成する時に重要な情報です。 これは、以前、危機管理の研究班から翻訳を依頼された、SARS流行当時のカナダの検査機関ネットワークの振り返り資料を見て強くそう思ったことです。 縦に時間の経過、横には各機関を書きます。 厚生労働省にはある時から風しんの特設ページができてます。 多くの人は見る習慣がないですが。 これまでに国の取り組みとして何をしてるかは、結核感染症課からでている通知を見るとわかります。 厚労省の通知は、通常は自治体の感染症の対策部門にあててでます。 その地域でよろしく、というわけです。 あるいは学会などに協力依頼、などがあります(検査の試薬が不足してますので、など)。 これを受けて(いや、自主

    風疹対策 誰が何にとりくんでいるか(とりくんでいないか) 4月13日(土)9:00 - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2013/04/15
  • 風疹、インフルエンザ、HPV - 感染症診療の原則

    前のほうの記事で、感染症に関する国の決まりごとがどうやって決まっているんでしたっけという中学校公民で習ったことを復習しました。 その続きです。 委員会で可決された→衆議院で可決→参議院で可決、で予防接種法を一部改正する法案が通りました。 そのときどきで検討される法案と途中経過はHPでも確認できます。わかりにくいですが。 誰かの意図で発案され、誰かが誰かによびかけて法案として、(この間いろいろ省略)国会にはかられて決まりますよということです。 それを実行するのは現場なのですが、運用ならば自治体の職員の人で、医療ならば私たち医療関係者であります。 なんで現場とずれたことが決まるんだよ?とお怒りになる場合は、上記のプロセスに責任をもって噛む必要があります。 国や行政に詳しい人は(ほとんど)いません。声の大きい人勝ち、言ったもの勝ちといえばそうかもしれません。 たとえば、今回は水痘、ムンプス、B型

    風疹、インフルエンザ、HPV - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2013/03/30
    昔も女子だけは学校で風疹の予防接種をしていたりもするので何もしていなかったわけでは無いにしろ十分ではなかったのは確か。子供の場合、医療費無料なのにインフルエンザなどのワクチン接種は有料というのも変。
  • 転載 MRIC 予防接種制度改革~残るは政治の領域~ - 感染症診療の原則

    「予防接種後進国なんですよ」と、書いたり言ったりするときは、その構造や背景を理解しておく必要があります。 そうしないと厚労省批判をして終わってしまうからです。 厚労省は他の省庁と違い、同じ医療者が働いているところであります。 予防接種の重要性を理解していないわけではなく、その人たちだけでは難しい構造について理解し、改善のためのパスを皆で共有しながらとりくんでいく必要があります。 地域についても同様です。うちの自治体はだめだなあ・・・とダメを納得する理由や言い訳をさがすよりは、どうしたら他の自治体のような取り組みができるのだろうと策を練るほうが有益です。 国レベルの問題を考える際に、下記のような現状を知っておく必要があります。MRICからの転載です。 なぜ「総務省」が出てくるのか。 たとえば、どうして、小児専門病院を受診しているご家庭は地元なら公費のワクチンを自費で接種しないといけないのか。

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    ROYGB 2013/02/28
    優先度を考えた場合、今の定期接種も見直して入れ替える形で優先度の低いのを外したりすることもありえるのかな。
  • 検査オーダーや陰性証明書 と その周辺 - 感染症診療の原則

    細川先生は検査関連にたいへんお強い、感染症ドクターの仲間のひとりです。 素晴らしいを執筆されました。「検査」の意味づけ、限界や評価の仕方を学べるです。 初期研修の間に目をとおし、検査室の技師さんなどにも実際のところを解説してもらえるといいですね。 検査室の皆様どうぞよろしくお願いいたします。 どの検査にも強みやや弱点、そして限界があります。検査には費用もかかりますので、医師は必要性を考慮しながら検査を出します。 まず「万能じゃない」という理解が大事です。細川先生の感度・特異度のお話は、専門職以外ではあまりなじみがないかもしれませんが、「時期」なら想像がつくのではないでしょうか。 例えばインフルエンザ。 迅速検査キットがありますが、日ではよくつかわれていますが、海外では日のようにはばんばんつかわれていません。 理由はいろいろありますが、まずインフルエンザでは薬は出さない、ということが

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    ROYGB 2013/01/06
    インフルエンザは指定感染症や学校感染症に含まれているので、たとえば学校の場合はインフルエンザであるかどうかが登校できるかどうかと関係するような。
  • 不活化ポリオワクチン 3回目の会議のあと - 感染症診療の原則

    昨日第3回目の会合が開かれた「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」ですが、配布資料や議事録などはこのリンク先のページに掲載されますので、関心あるかたはご確認ください。 各社報道がならんでいます。 2月24日の毎日新聞。 「クローズアップ2012:ポリオ不活化ワクチン、9月導入へ 切り替え、やっと」 --------------- 感染症対策の専門家は「国内でのワクチン開発にこだわりすぎた面もある。国としてさまざまな意見をまとめて導入する道筋が描けなかった」と漏らす。検討会内部にも同様の声がある。だが、厚労省結核感染症課の担当者は「結果的には遅れたが、不活化ワクチンが望ましいとして02年から検討を始めていた。諸外国も00年ごろ切り替えており日が特に遅いわけではない。開発が進まなかっただけだ」と反論している --------------- このとおりに発言したのか、議事録を読まな

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    ROYGB 2012/04/25
  • 誰が「判定」してるのか? インフルエンザワクチンニュースから - 感染症診療の原則

    昨日のニュースで興味深かったのは2つ。 1つは大学生の4人に1人は「平均」がわからない、ということ。 いまは、大学生になることじたいはそんなに難しくないので、特別な知識層ということではないのでしょうけれど、これが国民全体かもと考えるとウウムとなりますね。たしかに、分数の計算ができない、漢字かけない、英語の過去形からないという人は大学生でもそう珍しくありません。 しかし。ニュースの数字の理解とか、だいじょうぶかなと心配になります。 もうひとつはNHKのインフルエンザワクチンに関するニュース。 「過去10年で2番目の大きな流行となっているこの冬のインフルエンザのウイルスは、各地で「ワクチンの効果が低い」と判定されていることが分かりました。専門家は「シーズン途中でも、こうした情報を公表して対策に反映すべきだ」と指摘しています。」 地方衛生研究所は「判定」してたっけ?ですが。 情報公開はよいとして

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    ROYGB 2012/02/25
    “「ともかく全員にワクチン接種だ!」という米国もすごいです。お金のある国でないとできません。”経済学的には予防にかかる費用と、予防の結果節約できる治療費の大小で効果が推測できそう。
  • 「水ぼうそう 治ってよかったね」のその後で - 感染症診療の原則

    現在、各地で水痘が猛威をふるっています。 中には感染させたい保護者も存在したりするのですが、そこまで極端ではなくても「え?みんなフツウになるもんじゃないの?」と思っている人は(日では)たくさんいます。 米国SDで10年間、小児感染症専門医として活躍されたS先生は、現地の10年間で水痘は診たことがない、しかし帰国して都内S区の病院でたくさん診ることになりびっくりしたーというのは研修会で聞いたお話。で、参加者(日の医療者)がびっくり。 (・・まあ、医療ドラマのERでも、外来で麻疹の診断できずに困るシーンとかありましたしね) 世界で使われている水痘ワクチン。開発をしたのは日人。 子どもの水痘ワクチン接種は現在、任意の枠なので、1回8000円前後払うことになります。 発症して病院で抗ウイルス薬・・ということになれば無料です(選挙公約がらみでね)。 かゆみ症状はみていてかわいそうです。ブツブツ

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    ROYGB 2012/02/13
    予防接種が有料で、病気になった場合が無料だから経済的には接種しないメリットがある。
  • こどもをウイルス感染させたい親 - 感染症診療の原則

    感染症の専門家にとっては、水痘は、子どもの病気、帯状疱疹といった臨床の話以外に、ワクチンの予防の話でもあり、またバイオテロに関連する話でもあります。 東北大学のセミナーの資料にそのポイントと写真が詳しく解説されています。 ・・いずれにしろ、先進国で水痘がEndemicでいいのか?という疑問を持たないとはじまりません。 保護者には「え?みんななるもんなんじゃないですか?」と言われることしばしばです。 行政がだす「水ぼうそうが流行しているので注意しましょう」というアナウンスの意味もよくわかりませんし、何をすべきなのかが伝わりません。 (過去のブログ記事「水痘に注意ってどういう意味?」) 水痘を発症した子どものいる家に集まって子どもにウイルス曝露をさせる「水ぼうそうパーティー」は日の保護者からもときどき聞く話です。 ぶつぶつができる病気、なっても大丈夫。なったら病院にいって薬をもらえばいいし、

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    ROYGB 2012/01/07
    感染の可能性が高い水ぼうそうやおたふくのワクチンが任意で、何年も患者がゼロのポリオが定期接種なのはリスク的に逆な気がする。保健所のくれる紙には定期接種外だけど接種した方がいいとか書いてはある。
  • 転載MRIC ポリオの世界は今(『ボストン便り』29回) - 感染症診療の原則

    6月にシアトルで開かれたPacific Health Summitのテーマがワクチンでした。 ゲイツ財団のレセプションにも参加してきました。 「日の子どもを支援しにきてはいただけないのでしょうか。HBVもルチンではないし、ポリオは生で2回です。ムンプスもルチンではありません。水痘やムンプスがendemic状態です」 なんどかお願いをしました。 詳細はかけませんが、途上国ではないので、これまでのかたちのような支援が難しい・・・ 「日の専門家はどうしているのですか?この状態をよしとしているのですか?専門家がなんとかしようとして、なんとかならないのですか?政府は専門家を信用していないのですか?お金当にないのですか?」 皆さんならなんとお答えになるでしょうか・・・。 ゲイツ財団のことにもふれている、細田さんの投稿がMRICにあったので転載紹介させていただきます。 世界のポリオ根絶に熱い国会

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    ROYGB 2011/10/21
  • (ふたたび)ワクチン接種後の副反応・有害事象の話 - 感染症診療の原則

    えー。 昨日開かれた「平成23年度第5回薬事・品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会及び第2回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会(合同開催)」(なんて長~~い) について、新聞とネットが賑わっていたので記事にしてみようと思いました。 (編集部的にはbig newsなしなんですが) 会議で配布された資料はコチラ (仕事早っ) キャリアブレインの記事でみてみましょう。 今年6月1日―8月22日の3ワクチンの副反応報告状況; HPVワクチンは推定約160万回が接種され、医療機関から171人の副反応報告。【0.011%】 このうち20人が死亡や障害などにつながる恐れがある「重篤」な事例【0.0013%】 報道が死亡例だけ大きく扱ったようですが、ほかの副反応はなんだったのか? 迷走神経反射(意識消失・失神)が他のワクチンより多いのは思春期に接種するからということで予想通りですが、ア

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    ROYGB 2011/09/17
    ワクチンも安心ですよと強調する点が原子力と似ていなくもないかもと思ったり。筋肉注射だから痛みが強いとか、接種した部分が他と比べて腫れるなどの情報も積極的に伝えた方が良さそう。同時接種だと両腕が腫れる。
  • インフルワクチンのシーズンです - 感染症診療の原則

    インフルワクチンのシーズンに向けて準備中の医療機関&感染管理チームの方も多いと思います。 いくつかの会社がワクチンをつくっていますが、第一三共分の出荷が遅れるというプレスリリースが2日前にありました。在庫の問題などでまた混乱しないことを祈ります。 このワクチンは自分だけでなく家族や周囲の人を守るためという意義が重視されています。 医療者は院内の健康に問題のある患者を保護するためにも接種が強く推奨されている対象です。 が、国や地域、医療機関によってその接種率は幅があります。 新型インフル騒動のときには、「職員の接種は義務」として病院もあり、一部例外(アレルギーの既往や信仰・思想上の理由など)をのぞき、接種しないなら解雇というような強硬路線もありました。医師や看護師以外、職員全員というのは手間も予算もすごい規模になります。 今年のニュースとして、ボストンの2つの教育病院が職員の接種を義務化する

    インフルワクチンのシーズンです - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2011/09/16
    “手間も予算もすごい規模になります。”
  • 日本のこどもはならないんですよ - 感染症診療の原則

    ワクチン専門家のあつまる会議@シアトルで、「昔、ワクチンのことで日にいったことがある」という方に会いました。 各国はWHOから定期的に予防接種制度のアセスメント(コンピテンシー評価)を受けることになっています。 WHOの調査はアンケート調査かとおもっていたのですが、査察官がちゃんと各国を訪問しているのだそうです。 特に問題なくクリアしたのだそうですが(基準や項目はよく知りません)、先進国にあるはずのワクチンがない、ルチンでないことは驚きだったそうです。 「麻疹は・・」 2回接種になりました。 「グレイト」(ったりめーだろ、でしょうね・・・) 「いまもHibはないのかい?」 いえ、最近認可されました。 「そりゃよかった。ルチンなのかな?」 いいえ 「(ため息)」 当時、日にはなかったそうですが、その理由が「日の子どもはHibで髄膜炎にあまりならない」という説明だったそうです。(むか!)

    日本のこどもはならないんですよ - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2011/06/22
    行政もだけど専門家もどうかと思うこともある。日本小児科学会は声明で“IPV 導入まではOPV 接種を継続するべきであることを改めてご理解いただきたい。”なんていってるし。http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_100820.pdf
  • 「遅れている」どころではない・・ - 感染症診療の原則

    先日、生ワクチンによるポリオ、ならびにポストポリオ症候群(ポリオによる急性症状から回復した後、何年も経過してから発症し次第に悪化する病態。知識が無ければ診断さえ難しい)で苦しむ方々とお会いする機会がありました。不活化ワクチンを使用していれば防げた明らかな人災を目の当たりにし改めて、このような事態を招いた状況が変わっていないことに、そして感染症にかかわる医師として何もしてこなかったことに対して強く反省したことです。(もちろん、このままではいません) そして、ほぼ同時期に2つのShockingな情報が入って来ました。ひとつは生ワクチンによる被害者がまた出たこと。もうひとつは中国の情報でした。 それは年3月1日現在で中国のワクチン製造のStandardがWHOの求めるものにマッチするようになったというOfficialな報告でした。The World Health Organization an

    「遅れている」どころではない・・ - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2011/06/01
    自然感染による患者は何年も0人なのに、ワクチン接種が原因でポリオ患者が発生しているという皮肉な状況。接種した子供だけでなく、親が感染した例もある。
  • ※数字修正 HPVワクチン(俗称「子宮頸がんワクチン」)失神「多発」ニュース - 感染症診療の原則

    読売新聞「子宮頸がんワクチンで副作用、失神多発」のニュースがネット上で話題になっています。 もともとこのワクチンへの反対意見や啓発の仕方への疑問視は各国・専門家の間にもあるのですが、特に反対派や不安層にインパクトをもたらしているようです。 読売新聞の記者は専門家への確認などをとったのかわかりませんが、ワクチンに詳しい医師等に確認をすれば、ネガティブにとられないような書きかたもあるのではないか、が感想です。 まず、グラクソ・スミスクラインは接種上の注意文書のなかで、この反応がおこりうることを説明し、接種後30分ほど医療機関で観察時間をおくことをすすめています。 そして重要な文書はこちら。 日小児科学会予防接種感染対策委員会 声明 「予防接種後の失神に対する注意点ついて」 一部ペースト紹介: -------------------------------------- 注意すべき対象: 海外

    ※数字修正 HPVワクチン(俗称「子宮頸がんワクチン」)失神「多発」ニュース - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2010/12/28
    ワクチンのメリットだけでなく、起こりうる副反応についても啓蒙する必要があるのかも。
  • 「半径1メートルの正義」 と 感染症 - 感染症診療の原則

    威勢のいい人がいます。正論を述べる人がいます。 その時点での理屈としては正しいのかもしれませんが。「それだけ」です。 それで問題ということではありません。悪いことでもないです。でもそれだけです。 半径1メートル圏内はたいてい安全ですからね。 半径1メートルの外側には様々な障害や課題が待っています。やる義務はありません。 やっている人たちは自らやっているのです。その人たちを動かすものは何でしょう。 最近、報道番組で有名になっている(検索トレンド急上昇だそうです)ポリオの会があります。ここはご自分や家族がポリオを発症した人、その支援者が集まっている団体です。 この人たちが、「自分たちで患者を終わりにしてほしい」と、自分たち以外の、次世代の子どもたちを守ろうと活動をしています。 よく「自分たちに●●を提供しろ」というロビイング活動は巷によくありますが、 自分たち以外の人の利益のために、体調に問題

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    ROYGB 2010/12/11
  • 感染症の記事比較:old mediaのインフルエンザ報道 - 感染症診療の原則

    マスコミ、大手メディア、既存メディアとか最近はいろいろな表現があるようですが、新しいメディアと対比して今回はold mediaと書いておきましょう。 古いことは悪いことではありません。その伝統にふさわしい良質な記事を期待しています。 さて。「集団インフルエンザ」についての記事です。 他でも集団事例はおきており、随時報告されていますが、今回は死亡例が6例。 インフルエンザにもっとも罹患するのは幼児~小学生ですが、インフルエンザで死亡するのは高齢者です。 インフルエンザでこどもがバタバタ死んだら大問題ですが、超高齢者や基礎疾患たっぷりの人では一定の死亡リスクが最初からあるというコモンセンスをもたなくてはなりません。 また、高齢者はインフルエンザや肺炎球菌のワクチンの効果があまり期待できない層でもあります(免疫力の低下)。 インフルシーズンには職員や見舞客も感染・発症したりしますし、ゼロリスクに

    感染症の記事比較:old mediaのインフルエンザ報道 - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2010/11/07
  • 感染症 と ワクチン輸入 - 感染症診療の原則

    「ずるい」といわれることもあるのですが、、、 今現在、生ワクチンの問題を知っている医療関係者や海外経験の豊富なひとたちは、自分の子どものポリオワクチンについては、お役所の案内はスルーして自費で不活化ワクチンを接種しています。 (知っている人だけが知っている、知らない人は知らない) 5種、6種をいちどに接種できる赤ちゃんと保護者フレンドリーなワクチンもありますので。 8月23日には関西のTV番組がポリオ生ワクチンのナゼをとりあげた番組を放送(関東では見れませんが、サイトに詳しく動画もありますので、医学部や看護学部の授業などでも活用できます) 憤懣舗「日だけなぜ!? ポリオ生ワクチン禍」 米国は2000年から不活化ポリオワクチンのみになっています。2010年日には生ワクチンしかありません。輸入するのが簡単ですが、HPVワクチンはささっとできたのに(3年ラクがありましたが)、ポリオの問題は

    感染症 と ワクチン輸入 - 感染症診療の原則
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    ROYGB 2010/08/26
    専門家ずるい。