Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 前編では、味のデジタル化使われる現象「電気味覚」の原理や利用方法などを紹介した。後編では、さまざまな角度から電気味覚の利用のアプローチを行った研究成果を紹介する。 電気や熱で舌に味覚を与えるデバイス シンガポール国立大学の研究チームが2012年に発表した論文「Taste change of soup by the recreating of sourness and saltiness using the electrical stimulation」は、人間の舌に電気的および熱的な刺激を与えることで、味覚をデジタル的に作動させるシステムだ。 電気味覚提示デバイスは、電気刺激モジュールとペ
![味をデジタル化する「電気味覚」の可能性(後編) 塩分制御システムやガム型デバイスなどの研究成果](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/18142ff04d1d387f54918feb4888b5a30d3385d4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F2203%2F31%2Fcover_news068.jpg)