市立三崎中学に通う町田圭祐は、駅伝の選手として選ばれる。全国大会へのキップをかけた県大会に陸上部は参加したのだが、敗退してしまう。今大会には、同じ陸上部のライバル山岸良太は出場していなかった。 山岸は、両膝を故障して回復途中であった。無理を押して出場しないものだと思われたが、陸上部の顧問・村岡先生が「田中の父親が末期癌で、どうしても田中を出場させてやりたい。だから、山岸は今回、膝の故障が原因でということで駅伝出場は辞退するということにしてくれ」と山岸に言っていたことを、山岸本人から町田は聞かされ、憤る。 その後、山岸は陸上部の名門校・青海学院に推薦入学し、町田も一般入学するのだった。町田も陸上部に入り、陸上競技を続けるつもりであったが、ひき逃げ事故に遭い、骨折して走ることができずにいた。 そんな中、同じ中学に通っていた同級生・宮本正也に声をかけられる。宮本は、放送部に入部することを決めてお