会見ではまず日本工業大学創造システム工学科 学科主任の渡部修一教授が「このロボットを使って実物を触る教育をしていきたい」と述べた。ロボット導入のコンセプトや背景については、同准教授の中里裕一氏が解説した。日本工業大学は、2004年にゼットエムピー社の教材用二足歩行ロボット「e-nuvo」を35台導入し、その後、互いに改良を繰り返しながら使い続けてきた経緯がある。このロボットを教材として導入するにあたって日本工業大学では「ヒューマノイド・ロボット工房」をわざわざ作ったという。 さて、ロボットを学ぶためには基礎的な物理や数学が必要になる。そして実際にロボットを触るのは、3年生から4年生になったあとだ。そのため、実物を触る前にその前の数学や物理で挫けてしまう学生もいるという。日本工業大学では、まずロボットや自動車の実物を見せたり体験させたりして、まず「感動を与え」、モチベーションを維持させ、基礎