個人の力ではどうにもならない大きな物事を動かすための手段として、今やネット署名はすっかり浸透している。匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」を受けて保育制度の改善を求めるもの、SMAP存続を願うもの――社会で何か話題になるたび、追従するようにネット署名も立ち上がるようになった。 一方で「ネット署名」とGoogleで打ち込むと、次の候補として「偽名」「有効性」「効力」など、その力を疑うようなキーワードが出てくる。直筆に比べ、すぐに立ち上げ賛同を募れるそのお手軽さ……法律や条例など、問題の根本まで解決できる力がネット署名にあるのか信じられない人も多いのかもしれない。 米国発「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」の日本版がオープンしたのは2012年。個人的な思いから社会的問題まであらゆる気持ちを「キャンペーン」として立ち上げ、賛同を集めながら相手に訴えていくプラットフォームだ。利
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