価値あった「大技」挑戦=新王者の高橋、信念貫く−世界フィギュア 価値あった「大技」挑戦=新王者の高橋、信念貫く−世界フィギュア 【トリノ(イタリア)時事】フィギュアスケートの世界選手権で25日、バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(関大大学院)が男子で日本人初優勝を果たした。今大会は高橋が唯一の五輪メダリストで、入賞者も半分の出場だったが、その中でしっかり結果を出し、歴史に名を刻んだ。 フリー冒頭で挑み、回転不足となった4回転フリップ。「無謀な挑戦だったけど、あれだけ言ってきたので」と苦笑い。「あれだけ」とは、五輪金のライサチェク(米国)も含め、世界大会で4回転なしの王者が続いていることに反発していたからだ。守りに入らず、信念を貫いた。 挑戦した価値は大きい。高橋はこれまで4回転トーループで跳んでいたが、五輪後の練習で得意のフリップで試した感触が悪くなく、前向きに考えた。4回転フリップは