https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1325940108 【あだし野の露消ゆるときなく/徒然草第7段】 あだし野の露は消えやすいが、消えるということもなく、 鳥部山の煙は消え去ってしまうが消え去るということもなく、 この世の限りまで住み通すならわしであるなら、 どんなにか物事のしみじみとした情趣もないだろう。 この世は無常であるからこそ、すばらしいのだ。 命あるものを見ると、人間ほど長いものはない。 かげろうが夕べを待たずに、 夏の蝉が春や秋を知らないで死んでしまうというようなこともあることだよ。 しみじみと一年を暮らす間さえもこのうえなくゆったりと感じられるものだよ。 飽き足らなく思い、惜しいと思うなら、千年を過ごしたとしても、 たった一夜の夢のような気持ちがするだろう。 永久に生き続けることができない世に、