頭部(head)は他の多足類と同様、眼・口・上唇が由来する先節と、4対の付属肢(関節肢である触角と顎、後述)が由来する第1-5体節の融合でできた合体節である[12][9]。第2体節は他の多足類や昆虫などの六脚類と同じく、間挿体節(intercalary segment)で付属肢をもたない[12]。背面は1枚の頭板(cephalic plate, head capsule)に覆われ[13]、ゲジ類ではドーム状に盛り上がるが、他の群では上下に平たい[14][8][11](p44)[15]。 多足類の頭部左右で一般に見られる小孔状の側頭器官(Tömösváry organ)はゲジ類とイシムカデ類のみ発達で、ナガズイシムカデ類では痕跡的、オオムカデ類とジムカデ類では見当たらない[14][8][11](p44)[15]。 左右にもつ眼は他の多足類と同様に側眼(lateral eye)のみ由来で、その