【香川】JR高松駅(高松市浜ノ町)構内にある「連絡船うどん店」が、30日に閉店する。かつて瀬戸内海を運航していた宇高連絡船にあったうどん売店をイメージした店舗で、駅を利用する旅行者らに親しまれてきたが、新たな駅ビルの建設に伴い20年の歴史に幕を閉じる。 高松と宇野(岡山県)を結んでいた宇高連絡船(1988年廃止)の4隻には、甲板上にうどん売店があった。かつて連絡船の船員を務めていたJR社員の新延秀信さん(64)は「お盆や年末の下り便では、高松に入港するころまで行列が消えないほどの人気だった。船室より、甲板で食べたほうがうまかった」と懐かしむ。 さぬきうどんブームを描いた映画「UDON」(2006年)では、地元客にとっては四国から出て行く時や帰ってきた時の「あいさつ代わり」のうどんだったというエピソードが取り上げられている。 「連絡船うどん店」は、宇高連絡船廃止から13年後の2001年5月、