ブックマーク / www.miyadai.com (34)

  • 原発都民投票条例の請求代表人として原稿を書きました。 - MIYADAI.com Blog

    ―――――――――――――――――――――― 住民投票条例を制定する目的はどこにあるか? ―――――――――――――――――――――― ■原発都民投票条例の制定を求める直接請求に必要な署名活動の請求代表人として、この活動の目的である住民投票条例の実現について、巷にしばしば見かける誤解を解きたい。 ■第一に、これは脱原発条例ではない。原発推進であれ反対であれ住民の意見を住民投票で表明することを可能にする条例だ。その証拠に脱原発派にも条例反対者が少なくない。 ■第二に、住民投票は「世論調査による政治決定」の如きポピュリズムではない。そうではなく、住民の民度を上げることで代議制民主主義の弊害を除去することを目的とする。 ■半年後の住民投票に向けて公開討論会やワークショップを繰返す。行政や企業に情報を出させ、立場の異なる専門家を次々に呼んで住民が「当の所どうなのか」を見極める。 ■ポイントは二つ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/03/24
    住民投票の結果如何は最大目的でない。民度の上昇と、行政官僚と議会に緊張を持ち込むことが目的だ、と。
  • (12.02.13)グリーンアクティブ記者会見でのアピール文 - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > 日(12.02.13)グリーンアクティブ記者会見(議員会館)でのアピール文 « 日(12.02.13)グリーンアクティブ記者会見(議員会館)でのアピール文 | 原発都民投票条例の請求代表人として原稿を書きました。 » ──────────────────────── 「グリーンアクティブ」に関する宮台真司のアピール ──────────────────────── 日はいまだに民主主義の社会ではない。 民主主義を獲得するには政治文化の以下のような改革が必要だ。 〈任せて文句たれる社会〉から〈引き受けて考える社会〉へ 〈空気に縛られる社会〉 から 〈知識を尊重する社会〉へ 日は非民主主義的な政治文化を背景に官僚天国になった。 官僚天国を抑止できない政治文化が日をでたらめにした。 他の先進国に比べて公務員数が少ない日。 他の

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/02/14
    日本が知識社会に生まれ変われば、「グリーン」に限らず日本社会は合理性を取り戻す。
  • 傑作『国道20号線』を送り出した富田克也監督の度肝を抜く最高傑作『サウダーヂ』 - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > 傑作『国道20号線』を送り出した富田克也監督の度肝を抜く最高傑作『サウダーヂ』 « ブータンのGNHと、震災復興のあるべき方向 | 2ヶ月前(7月21日)明治大学シンポでの宮台アピールの文字起し » 「自意識に由来する痛さ」ゆえの酩酊から「社会構造に由来する痛さ」ゆえの酩酊へ 〜〜『サウダーヂ』の映像体験が与える眩暈的な酩酊が意味するものを考察する〜〜 ■外国を旅してきたような印象が残った。とはいえ僕にはアメリカ中国台湾と東南アジアの旅行経験しかない。息が詰まりそうな濃密な経験をしながら帰国して少し経つとアレはいったい何だったんだろうという感じになる。この映画を観て暫く経つと、東京で生活している僕には、不謹慎ながら、まるで異国の映画だったように思い出されてしまうのだ。 ■ラーメン屋で二人の男が向き合う冒頭シーンを観て、まさかこん

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/09/19
    土方・移民・ヒップホップ。
  • 2ヶ月前(7月21日)明治大学シンポでの宮台アピールの文字起し - MIYADAI.com Blog

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 脱原発が陥りがちな罠にご注意を! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ■ 社会学者の宮台真司と申します。こんにちは。初めまして。国際ジャーナリストの神保哲生さんと一緒に11年前からインターネットの動画配信のニュース解説番組をやっておりまして、10年ほど前から折にふれて原子力発電の政策的合理性について議論をいたしております。 ■僕がお話したいのは技術的合理性の問題とは別で、「原子力発電に技術的・経済的な合理性がないと証明されても、日は原発を止められないが、その理由は何処にあるのか」です。2004年に六ヶ所村再処理事業の経済コストを問題視する議論が櫻井よし子さんや猪瀬直樹さんなど保守論壇で提起されて、無視されました。 ■彼らは経済的合理性がないので六ヶ所村の再稼働をやめろ、もっと言えば核燃料サイクル事業は放棄しろ、という議論をしました。経産省でもこの方向で動く「市

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    SasakiTakahiro 2011/09/19
    「原発をどうするか」以前に、「原発をやめられない社会をどうするか」という話。
  • ブータンのGNHと、震災復興のあるべき方向 - MIYADAI.com Blog

    ブータンのGNH(国民総幸福)追求の試みや、日の水俣市での類似の試みを研究しておられる、草郷孝好氏(関西大学社会学部教授)をマル激にお招きして、震災復興のあり方を議論しました。例によって宮台発言の一部を抜粋します。全体は今月18日発売の『サイゾー』をご覧くざさい。 〜〜〜 宮台◇ [ブータンというと]仏教国で、貧しいが信仰生活が根付き、子ども大人も生き生きしているイメージです。物があふれ、部屋の中はガジェット満載なのに、誰もが浮かない顔をしている日と対照的です。世界30国各々の「統計的中流」に属する家族の人と家財道具一式を、家の前に並べて1枚の写真に収めた『地球家族』(太郎次郎社)という写真集があります。一番浮かない顔をしているのは日人。一番輝いているのがブータン。 〜〜〜 宮台◇ 日は、個人別GDPが世界2位だった十年以上前の時代でさえ、幸福度調査で世界75位より上になったことが

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    SasakiTakahiro 2011/09/04
    キーワードは「依存から自立へ」。
  • スマートグリッドについて富士通総研経済研究所主任研究員の高橋洋さんとお話ししました - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > スマートグリッドについて富士通総研経済研究所主任研究員の高橋洋さんとお話ししました « 飯田哲也さんとの共著がまもなくでます。まえがきです。 | ブータンのGNHと、震災復興のあるべき方向 » スマートグリッドならびにスマートメーターについて富士通総研経済研究所主任研究員の高橋洋さんをお招きして、マル激でお話ししました。 8月18日に発売される『サイゾー』誌上で読むことができます。 例によって宮台発言のみ一部を抜粋しますが、ぜひ『サイゾー』で全体をご覧ください。 〜〜〜 宮台◇ 4月半ばのTBS報道特集が「スマートメーター」を扱いました。スマートグリッド化の前提になる装置で、電力網だけでなく情報網に接続し、一ヶ月の累積でなくリアルタイムで使用電力を計測。家電機器毎に使用量の自動制御もできるデジタル電力計ですね。 スマートというと、ス

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/07/26
    依存から自立へ。
  • 飯田哲也さんとの共著がまもなくでます。まえがきです。 - MIYADAI.com Blog

    飯田哲也さんとの共著原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治にむけて (講談社現代新書)がまもなく出ます。 例によって、まえがきをアップロードいたします。 ------------------------------------------------------------- まえがき:「原発をどうするか」から「原発をやめられない社会をどうするか」へ 宮台真司 ■福島第一原発事故に関する議論には、技術的不合理に関するものとは別に、社会的不合理に関するものがあり得る。説明しよう。何が技術的に合理的かについて合意できたとしても事柄の半分にしかならない。なぜならこの日社会は、技術的に合理的だと分かっていることを社会的に採用できないことで知られるからだ。その意味で「(今でも)原発をやめられない日社会」にこそ問題がある。そう。先の敗戦から引き継がれた問題だ。机上模擬演習では負けることが

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    SasakiTakahiro 2011/06/05
    「原発をどうするか」から「原発をやめられない社会をどうするか」へ 。
  • 「どう生きるのか」という 本当の問いに向き合うとき - MIYADAI.com Blog

    まもなくマル激・原発篇が上梓されます。 河野太郎氏・片田敏孝氏・立石雅昭氏の登場回の加筆修正です。 例によって後書きをご紹介します。 ぜひ書を購入して各氏の濃密な議論をご覧ください。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「どう生きるのか」という 当の問いに向き合うとき 宮台真司 ■キーワードは依存 僕は仙台に生まれた。父親が転勤族だったので子どものころしかいなかった。だが今でも憶えている土地はたくさんある。知り合いも多い。だから今回の地震の震源地が三陸沖だと知って他人事ではいられなかった。家族、友人、知人、いろんな人と連絡を取り合った。 弟が福島第一原発から35キロ離れた福島県いわき市に住んでいた。震災後なかなか連絡が取れずに気を揉んだ。ツイッターで原発事故情報を流しはじめたのも弟が見て連絡をくれるかもしれないと思ったことが理由のひとつだ。5日後にやっと連絡が取れた弟は幸い無事だった。 震災と原

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/05/18
    「幸せ」は、「快適」「便利」とは違う。
  • 僕の原発事故ツイートのうち行政官僚制との関わりについての部分 - MIYADAI.com Blog

    福島原発事故関連での僕のツイートのうち行政官僚制との関わりについての部分をまとめました。 ──────────────────────── @miyadai: 原発の背後にある利害。(1)地域独占供給体制を維持すべく原発に固執の電力会社(2)再生可能エネルギー政策失敗を隠蔽すべく原発に固執の経産省(3)省庁を味方につけないと1歩も進めない民主党政権(4)調査報道能力を欠く官報垂れ流しの記者クラブ漬けマスコミ。 @miyadai: 加えて以下の利害。(5)最大口のスボンサーシップが電力と自動車の大手マスコミ[なぜ今に到るも原発事故報道が官報垂流しで調査報道できないか] ⑹経団連と利害が一致する労組メンバーが構成する連合が集票母体の民主党[なぜ旧民社党系(同盟)から経産大臣が出るか] @miyadai: 以下に、利害配置4点(1)〜(4)の「(2)再生可能エネルギー政策失敗を隠蔽すべく原発に固

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/03/17
    [現]政府の発表を信じること(ゆえの期待外れ)こそ不安の源泉なのに、信じられないことが[不安の]源泉だと思う人が多い。情報収集して冷静に見当をつける習慣の問題。
  • アメリカがかかえる逆説について渡辺靖氏とトークしました - MIYADAI.com Blog

    アメリカン・デモクラシーの逆説』という名著をお書きになった慶応大学の渡辺靖先生とトークいたしました。 宮台発言の一部を抜粋します。 全体は次号の『サイゾー』に掲載されます。 宮台◇ 対中問題は、米国を考える上での良い切り口になると思います。大統領が誰であれ、中国の台頭には現実的に対処するしかありません。ところが、特に米国の場合、現実主義的な路線を選択しようとすると––選択するしかないのですが––国民の間で理想主義という名の感情的表出が生じ、結果として国内の分裂が広がってしまう。渡辺さんののタイトルにもあるとおり、これまでもそうした「逆説」が繰り返されてきましたが、それが今後ますますひどくなるのかと思うと、滅入ります。 〜〜〜 宮台◇ 僕には、米国民の「コモンセンスに対する信頼」が失われているとの懸念があります。「銃のせいで凶悪犯罪が増え、それに対する防衛意識で、ますます銃が売れる」とい

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/02/04
    これまでは不要だった「米国の身になって考える」ことをしなければならない時代になったようです。
  • 今年の思潮を総括する座談会での宮台発言です - MIYADAI.com Blog

    【宮台】朝日カルチャーセンターで十年教えてきましたが、数年前から政治哲学の原理的思考に対するニーズが上昇しました。知的要求の上昇と言い切っていい。僕は9・11(2001年)以降だと思います。 従来は大学でゼミの希望者を篩い落とすべく政治哲学の難しい話をすると人が来なくなったのが、逆に増えるようになりました。理由は、現実が流動的になり、比較的動きにくいも––古典だったり原理的なものだったり––に対する要求が高まったことです。 もう一つの理由は、サンデルにせよロールズにせよ「正義論」ブームの前提として、道徳に対する要求、あるいは道徳の拠ってきたる所以に対する理解への要求が、とても強くなってきたことでしょう。 九三年、ロールズの俗に言う「転向」がありました。彼の言葉では「包括的リベラリズムから政治的リベラリズムへ」。日では井上達夫氏を中心に、これを後退だと理解する向きが多いけど、政治哲学や社会

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2010/12/18
    「人々の本当の幸い」を願う者は、誰にもなしえない決断ができなければいけないのか。違う。決断であってはいけない。気がつくと体が動いているような感染でなければ…
  • 東大助手になるまでマーケッターをしていました。その縁で今でもときどき… - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > 東大助手になるまでマーケッターをしていました。その縁で今でもときどき… « ツイッター上の都合から大澤・宮台対談の極く一部を掲載します。 | この季節は多忙です。僕自身の備忘録がわりに予定を掲載します » ──────────────────────── 新興国とは異なる土俵へ 目指すはプレミアム ──────────────────────── マスマーケティングから クラスターマーケティングへ 30年ほど前から日でもクラスターマーケティングが一般的になりました。1960年代の高度経済成長期の「人並み化消費」つまり「隣の家が持ってるからウチもテレビを」という消費が終焉を迎えたのが背景です。 自動車ですと、1908年にT型フォードが出てベストセラーになりますが、機能的で堅牢なこの名車、ユーザーがなかなか買い換えません。やがて市場が

  • ツイッター上の都合から大澤・宮台対談の極く一部を掲載します。 - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > ツイッター上の都合から大澤・宮台対談の極く一部を掲載します。 « 9月末日、中森明夫氏と彼の新作小説出版を記念するトークをしました(東京堂書店) | 東大助手になるまでマーケッターをしていました。その縁で今でもときどき… » ツイッター上の都合から、文章を掲載させていただきます。 大澤真幸さんとの、朝日カルチャー新宿教室における、先日のトークの文字起こしから、宮台発言を5つ掲載します。 最後の発言を除くと、大澤さんが相づちをうたれているだけなので、ひとつながりです。 なお、全体は、大澤さんが編集しておられる『O』というムック(左右社)に掲載されます。 ──────────────────────── 宮台 僕は功利主義の立場には最終的には立ちません。説明します。最近の大学では政治哲学の講義が大人気で社会学は退潮気味です。サンデルに始

  • 9月末日、中森明夫氏と彼の新作小説出版を記念するトークをしました(東京堂書店) - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > 9月末日、中森明夫氏と彼の新作小説出版を記念するトークをしました(東京堂書店) « まもなく、春の東工大国際シンポ『クール・ジャパノロジーの可能性』の書籍化版が出ます | ツイッター上の都合から大澤・宮台対談の極く一部を掲載します。 » このトークの模様は来週に出る『週刊読書人』に収録されます。 収録される文字起こしから、宮台発言を一個だけ下に紹介します。 中森さんが意外にも突然サンデルに言及されたのを受けての発言。 【宮台】日でサンデルが話題になる前から、私塾で執拗に読んできました。作業仮説ならざる作業質問がある。サンデルだけでなくコミュニタリアンと呼ばれる人がそれを自称しないのはなぜか。理由はコミュニタリアンがアナーキストと同根だからです。 補助線を引きます。フランス革命から百年後の一九世紀末。革命後の「意図せざる結果」を反省