柴会長(右)からお薦めの魚介類の説明を聞く買い物客。県内外から県産魚介類を買い求める人が訪れた=24日正午、浪江町請戸・柴栄水産直売所 東京電力福島第1原発から処理水の海洋放出が始まった24日、「常磐もの」と呼ばれる県産海産物が水揚げされた浜通りの漁港は活気づき、直売所やスーパーなどの小売店には新鮮な魚介類が並んだ。「おいしいから、買って食べることに変わりはない」と冷静な反応を示す消費者。風評による価格下落や取引縮小への懸念が漁業関係者らの間に交錯する中、新たな日常が始まった。 相馬市の松川浦漁港には24日午前、漁を終えた漁船が次々と入港。隣接する相馬原釜地方卸売市場にはシラスやヒラメ、メバルなどが並び、競りが始まると、いつもと変わらない活気に包まれた。 「きょう取れた生シラスだよ、おいしいよ。このヒラメもうまい、全部うまい」。福島第1原発に最も近い浪江町請戸の水産会社「柴栄水産」では、柴
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