ブックマーク / yosyan.hatenablog.com (26)

  • 麻疹アウトブレイクとワクチン本数考 - 新小児科医のつぶやき

    ■麻疹定期接種率 厚労省HPの麻しん風しん予防接種の実施状況から2008年度から2014年度までの実績を掘り起こしてみました。 年度 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 1期 接種対象者 1099696 1091349 1091098 1080996 1076242 1051564 1047926 MR 1036271 1020829 1043815 1030193 1049423 1004521 1010193 麻疹単独 511 290 213 158 137 107 117 接種率 94.3 93.6 95.7 95.3 97.5 95.5 96.4 2期 接種対象者 1155479 1211024 1105035 1076327 1096271 1102300 1093665 MR 1060813 1034364 1023749 998884 102

    麻疹アウトブレイクとワクチン本数考 - 新小児科医のつぶやき
  • 議論は苦手です - 新小児科医のつぶやき

    案外と思われる方もおられるかもしれませんが、正直なところ苦手です。特定の議題と言うか、目的がハッキリしている議題でのブレイン・ストーミング的なものならともかく、ディベート的なものになるとサッサと尻尾を巻いて避けてしまう傾向は著明です。余ほど引くに引けないものでない限り避けさせて頂いています。もちろん、どうしてもの時は気合入れて頑張りますけどね。 人の嗜好は様々ですが、とにかくディベート的な議論が好きな人が存在するのは確かです。話をネットに絞らせて頂きますが一番苦手とするのは、どんなに間違った主張でも一度出したからには、その場の議論では絶対に引かないタイプの方です。そんな議論にその場で勝ったところで「どうするんだろう」と思うのですが、とにかく頑張られます。だいたいパターンは似ているのですが、 相手 上から目線で思い込みに過ぎない主張を強弁的に断言する 私 主張の中でキモになる部分の確実な反論

    議論は苦手です - 新小児科医のつぶやき
  • ささやかなデマ退治への協力 - 新小児科医のつぶやき

    Kataseのブログ様の 厚生労働省と日内科学会に確認しました ここからです。リテラシーとしてまずこの記事自体が信用できるか否かですが、ブログには明記されていませんがブログ主は片瀬久美子氏です。だから「Katase」だと言うぐらいでしょうか。私のブログ名も何のヒネリもない平凡至極のもの(今となってチョット後悔しています)ですが、片瀬久美子氏もあんまりヒネリは入れられなかったようです。そんな事はどうでも良いのですが、内容は信用できると判断します。 ■片瀬氏がエントリーを書かれるまでの背景事情 話はチョットだけ複雑なんですが、大元はNATROM様の主張に関する話から始まっています。これも知っておられる方も多いと思いますが、ここのところNATROM様は化学物質過敏症に関する主張を繰り返されておりました。ブログにも、 水俣病と化学物質過敏症は異なる 化学物質過敏症に関する私の発言について ブログ

    ささやかなデマ退治への協力 - 新小児科医のつぶやき
  • ディベートみたいなお話 - 新小児科医のつぶやき

    しがない研究医様より、 いつも拝読させて頂いています。 大学時代に競技ディベートやってたのでちょっと悲しいので補足です。 誰が見てくれているかは分かりませんが… 辞典見れば分かるんですが、ディベートって英英辞典などに載っている来の意味としては、相手を論破するのが目的じゃなくて、第三者にその意見の合理性を納得させるために行うものを指すんですよね。 だから、裁判とか(対裁判官)、学術論争とか(対大勢の学会員や一般人)が「ディベートらしいディベート」ですし、ただの議論のふっかけや、自分の承認欲求をアピールしたいだけのや軽躁病っぽい人が仕掛けてくるようなものは、定義上はディベートではないのです。 この時代になっても、朝ナマとか上祐とかの悪いイメージはまだ残っているんですね。 これへのレスを考えていたら長くなりそうなのでエントリーにします。モヤっとした考えがあるのですが、ズバッとまとめにくいのでこ

    ディベートみたいなお話 - 新小児科医のつぶやき
  • 真のブラック病院はどこ? - 新小児科医のつぶやき

    6/7付回答する記者団記事より、 都内40病院の残業協定、6割で過労死基準超え 最長は年2400時間の武蔵野赤十字病院 これは東京都の40の主要病院の36協定を開示請求を行った結果のようです。記事から一部ピックアップしておくと、 ─ 病院名 所在地 1カ月 3カ月 1年 1 日赤十字社医療センター 渋谷区 327時間 ---- ---- 2 武蔵野赤十字病院 武蔵野市 200時間 ---- 2400時間 3 (独法)東京医療センター 目黒区 ---- 600時間 1440時間 3 (独法)災害医療センター 立川市 ---- 600時間 1200時間 5 NTT東日関東病院 品川区 150時間 ---- 1000時間 ふぇぇ、月200時間の年間2400時間か・・・少々魂消ました。36協定にも平日の時間外協定と休日の時間外協定を来は分けて考えないといけないのですが、そこまで詳細な情報はな

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  • 拒否と不能の間 - 新小児科医のつぶやき

    医療での慣用用語でベッドとは、 入院患者を診察・治療できる、その病院のその時点の医療戦力 「たらい回し」も「拒否」の類義語です。拒否と不能の違いは、 拒否・・・病院の怠慢問題 不能・・・医療供給のシステム問題 こうであると出来ます。怠慢問題であるのなら鞭で叩くも有用な方法です。一方でシステム問題なら原因の糊塗になります。悪く言えば真の問題の隠蔽です。いわゆる救急病院が現在どれぐらいあるかですが、 年度 総数 病院 診療所 国公立 私立 合計 1998年度 5148 1243 3040 4283 865 2007年度 4370 1272 2692 3964 406 2011年度 4281 1254 2660 3914 367 ちなみに2011年度時点で埼玉の救急病院数は174ヶ所、千葉が135ヶ所、神奈川が162箇所で東京が319ヶ所です。これじゃ比較し難いでしょうから大阪で268ヶ所、兵庫

    拒否と不能の間 - 新小児科医のつぶやき
  • たとえ条件付きでも「自宅出産が安全である」とは認められない(?) - 新小児科医のつぶやき

    モトネタは、 たとえ条件付きでも「自宅出産が安全である」とは認められない(?)医師や医療関係者 このレベルから反論が必要なのは毎度の事ながら面倒くさいのですが、徒然に頑張って見ます。このtigetterの冒頭に掲げられているのが 自宅出産の周産期死亡率は病院での出産となんら違いがない上に、病院での出産よりも、自宅出産の方が重度の裂傷や産後出血の確率も、胎児を蘇生しなくてはならない確率も低い(つまり自宅出産の方が母体への負担が少ない)という研究データがあります。 Outcomes of planned home birth with registered midwife versus planned hospital birth with midwife or physician (2009) http://www.cmaj.ca/content/181/6-7/377.abstract O

    たとえ条件付きでも「自宅出産が安全である」とは認められない(?) - 新小児科医のつぶやき
  • 悲劇は明後日の方向に動いているような - 新小児科医のつぶやき

    ■悲劇 これは読売記事です。元記事は消えているので孫引きです。 「救急車出動せず死亡」と山形市相手取り提訴 山形大2年の大久保祐映さん(当時19歳)が昨年10月、体調を崩して山形市の 自宅から119番通報したが、救急車が出動されずに死亡したとして、埼玉県在住の 大久保さんの母親が市を相手取り、1000万円の損害賠償を求める民事訴訟を さいたま地裁熊谷支部に起こした。提訴は6月15日付。 訴状などによると、大久保さんは昨年10月31日、自宅で強い吐き気を感じるなど したため、午前5時頃に119番。通報を受けた市消防部通信指令課の職員は 「タクシーで行けますか」などと応対、救急車を出さなかった。大久保さんの家族の 依頼で自宅を訪ねた大家が11月9日、死亡している大久保さんを発見した。 大久保さんは通報後、教えられた病院やタクシー会社に電話せず、そのまま 自宅で死亡したとされる。死亡推定時刻は

    悲劇は明後日の方向に動いているような - 新小児科医のつぶやき
  • 記事のキーワードは「責任」 - 新小児科医のつぶやき

    福山のホテル火災では7人の死亡者が出たと報じられています。謹んで御冥福をお祈りします。その関連ニュースとして、5/15付共同通信(日刊スポーツ版)にこんな記事が出ています。 福山ホテル火災 匿名発表に懸念の声 7人が死亡した広島県福山市のホテル火災で、広島県警は犠牲者の身元を確認しながら氏名や住所を公表していない。現場がラブホテルとしても利用されていたことを理由に「プライバシーに配慮した」と説明するが、親子で宿泊していた例もあり、県警の判断に専門家からは「情報を操作される危険がある」と懸念の声が出ている。 「身元が確認されても、名前や住所は言わない」。広島県警の担当者は、13日の火災発生当日から、非公表とする方針を報道陣に伝えていた。報道側は再三にわたり発表を求めたが、県警側は「特殊な現場」を根拠に匿名とする態度を崩さなかった。 火災が起きたホテル「プリンス」は風営法に基づき営業。主にカッ

    記事のキーワードは「責任」 - 新小児科医のつぶやき
    SavingThrow
    SavingThrow 2012/05/16
    "(実名の)警察発表にこだわるのは、最終責任はあくまでも(マスコミでなく)警察に請け負ってもらいたいだとすれば筋が通る。ホテル火災の死亡者名を知るのが事件の本質とどれだけ関係しているか極めて疑問です。"
  • 明るい老後の予測 - 新小児科医のつぶやき

    ■これからの死亡者数の概算 高齢者介護及び看取りの大雑把な概算です。とりあえず根拠とする数値は現厚労省老健局長である宮島俊彦氏が、厚生労働省審議官であった時の発言で2007.10.15付神戸新7面の「争論」に掲載されていたものです。たぶん記事のさらにネタモトは共同通信じゃないかと見ています。 約50年前までは自宅で亡くなる人が全死亡者の約八割を占めていたが、今は逆に約八割が病院や診療所でなくなっている。 現在、一年間に亡くなる人は百万人程度だが、団塊の世代(一九四七−四九年生まれ)が二十年後に亡くなると推定すると、死亡者は約170万人になる見通しだ 厚労省審議官の肩書きで話されていますから、数値的なものは信頼置けると言うか、厚労省はそういう試算で医療政策を進めているぐらいには判断しても良いかと存じます。ここの数値を整理しておくと、 * 現在(2007年時点) 20年後(2027年頃) 年間

    明るい老後の予測 - 新小児科医のつぶやき
    SavingThrow
    SavingThrow 2012/01/15
    在宅医療、在宅死亡路線が破綻を来たす可能性。"20年後年間死亡者が100万→170万に。施設(病院や介護施設)のキャパを増やさない政策で、在宅や老人ホームでの死亡が90万人になるが効率性の観点で見て破綻可能性あり。"
  • SOTIをもう一度 - 新小児科医のつぶやき

    moto様から頂いた情報ですが、先日私も取り上げた物アレルギーに対する経口減感作療法がNHKスペシャル「アレルギーを治せ」に取り上げられるようです。NHKの紹介を引用しておきます。 ぜんそくに花粉症、アトピー性皮膚炎……。アレルギー疾患は“いったん発症すると治療が難しい病”とされてきた。ところがここ数年、アレルギー治療の常識は大きく変わりつつある。たとえば物アレルギー。これまではアレルギーの原因となる物を避ける方法がとられていたが、今、あえてその物をべる「免疫療法」が驚きの成果をあげている。 番組に登場するのは、生後まもなく卵アレルギーと診断され、今では卵が入った給が出る日にはお弁当持参で通学するという7歳の男の子。免疫療法を実践する神奈川県立こども医療センターでの治療に密着し、べられなかった卵がべられるようになる過程を徹底取材。あわせて花粉症の治療現場でも使われ始めた免疫

    SOTIをもう一度 - 新小児科医のつぶやき
    SavingThrow
    SavingThrow 2011/11/16
    食物アレルギーに対する経口減感作療法。小児のアトピー性皮膚炎の知識のアップデート http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20111009 のおさらいと異論(http://blog.m3.com/steroidwithdrawal/20111116/_SOTI_ )の紹介
  • AEDを持つ事の責任 - 新小児科医のつぶやき

    10/14付産経記事より、 市教委などによると、事故があったのは9月29日。午後4時5分ごろ、駅伝大会に向けた長距離走の練習中に女児が倒れ、養護教諭が同8分に119番通報。同13分に救急隊が到着したが、既に呼吸がなく心肺停止状態だった。救急隊は持参したAEDを使用し、同28分に病院に向け出発した。女児は病院に搬送された後も意識不明の状態が続き、翌30日夜に死亡した。死因は不明。 遺憾ながら10/15付タブ(Yahoo !版)より、 市教委によると、女児は9月29日午後4時5分ごろ、グラウンドで1000メートルを走り終えた後に倒れた。教諭が駆けつけたところ、意識はもうろうとしていたが目を動かすなどの反応があったという。 学校によると、同8分に119番し、同10分ごろに女児を保健室に運び込んだ。学校によると、女児は大きく息を吸っているように見えたが、呼びかけても反応は無く、指先は冷たかったとい

    AEDを持つ事の責任 - 新小児科医のつぶやき
  • 小児のアトピー性皮膚炎の知識のアップデート - 新小児科医のつぶやき

    小児科診療でもアトピー性皮膚炎(アトピー)をどう考え、どう治療するかは大きなテーマです。そんなアトピーと物アレルギーに関する最前線の知識を聞く機会があり、その内容に大きな衝撃を受けています。感じとしては天動説を信じていたものが地動説をいきなり聞かされたような感覚で、どう知識として整理するべきか困惑しているとしても良いかもしれません。 私自身の勉強不足もありますから、知らないうちにアトピーに関する医学常識が変わってしまっている可能性も否定できませんが、聞いた感じではまだまだ最先端の研究のようで、私だけが取り残されているわけではないと思いたいところです。内容はこれから覚えている限りでまとめますが、話的には十分納得できる部分は多々あります。納得できるとは実地の経験に矛盾しないと言う意味でです。 また天動説知識で治療している私でも、今回聞いた地動説的知識に基いた治療に近いことをやっている部分は確

    小児のアトピー性皮膚炎の知識のアップデート - 新小児科医のつぶやき
  • 批評と言うより感想 - 新小児科医のつぶやき

    佐々木俊尚氏はジャーナリストです。最近「ジャーナリスト」なる言葉に妙な色が付きやすくなっていますが、「似非」とか「自称」、ましてや「医療」とかしていない分で私の意を汲み取って欲しいところです。佐々木氏の主張と言うか思想は実のところ拾い読み程度しか存じません。そういう点は十分に割り引いて頂きたいのですが、佐々木氏の主張に「キュレーション」なる言葉が良く用いられます。これはJapanKnowledgeからですが、 ITジャーナリストの佐々木俊尚は「情報を収集し、選別し、意味づけを与えて、それをみんなと共有すること」と定義づけている。インターネットが行き渡った社会においては、情報が溢れてしまって、どの情報に価値があるのか取捨選択することが難しくなっている。そうした溢れる情報の中から価値あるものを発掘してそれを目利きする者が必要となってくるのである。美術館のキュレーター(学芸員)が、独自の世界観に

    批評と言うより感想 - 新小児科医のつぶやき
    SavingThrow
    SavingThrow 2011/09/13
    "当事者性人間の圏域が出来れば、ないものねだり論者の圏域も成立します。こういうシンプルすぎる二層構造の社会は安定が悪すぎると思います。両勢力の主導権争いが妥協なく行われ混乱した社会の発生を危惧します。"
  • 病院マジックボックス論の背景を考える - 新小児科医のつぶやき

    とりあえず8/13付読売新聞・北陸発 とっさの判断と使命感/惣万 佳代子 NPO法人理事長(魚拓) もう内容についての細かい批評は良いでしょう。個人的に病院マジックボックス論ぐらいに解釈しています。とにかく病院に押し込みさえすれば、ワラワラと人手と設備が無尽蔵に湧き出てきて、なぜか「なんとかなる」しか考えない主張です。廊下で寝かせても重病人が自動的に治療されるとか、ベッドにさえ寝かせれば治療は勝手に進んでいくと考える方々と同じです。 さてこの記事なんですが、体裁は寄稿コラム形式です。ここにどれだけの編集権(ついでに高度の創作性も)が加えられているかは推測しようもありませんが、寄稿者の名前が明示されていますから、惣万氏なる方の意見と今日は解釈します。 この惣万氏なんですが、記事での肩書きは「NPO法人理事長」となっていますが、具体的にはこのゆびとーまれと言うNPO法人によるデイケアサービス、

    病院マジックボックス論の背景を考える - 新小児科医のつぶやき
    SavingThrow
    SavingThrow 2011/08/31
    この主張が出た原因の考察。1993年と2009年の搬送数・病院数の対比。"惣万氏が勤務時代に根性論で捻出できると感じた救急の余力は、惣万氏が退職後に増え続ける救急需要にすべて食い尽くされたと考えてよいでしょう。"
  • 医師間の対立構図 - 新小児科医のつぶやき

    内部分裂を促進するのは好ましくないのですが、一度確認だけしておいた方が、話の前提として好ましいと思いますから、あえて書いておきます。医師は一般に、 勤務医 開業医この2つに分類される事が多いと思います。実際のところ、この2分類で数としてはほぼすべての医師が分類可能なんですが、この二分法で話を考えると現状にマッチしていない部分が多々あります。医師といえば「勤務医 vs 開業医」の構図でよく説明されますが、そういう構図で今の医療を考えるとおかしくなります。 「勤務医 vs 開業医」の構図は確かに昔からあり、今でもあります。では何をバーサスしているかが重要です。ここは言い切っても良いと思いますが、金銭的な面では基的にバーサスしていません。バーサスしているのは臨床上の問題です。勤務医側からすれば「こんな患者を、こんな状態で、こんな時期に丸投げしやがって」であり、開業医側からは「どうして患者をすん

    医師間の対立構図 - 新小児科医のつぶやき
    SavingThrow
    SavingThrow 2011/08/24
    "病院勤務医/個人開業医/病院経営者。日医の執行部は病院経営者。マスコミ等が常用する勤務医vs開業医の構図の殆んどは病院経営者vs個人開業医で、勤務医が病院経営者に加担しているケースは多くないと考えます。"
  • 食べものによる窒息死を巡る問題の側面 - 新小児科医のつぶやき

    ■人口動態統計 不慮の窒息死がどれほど起こっているかを調べる事が可能かですが、ちゃんと人口動態統計にありました。結構細かく分類されていまして、溺死とかとも分けて集計されており、グラフにして示します。ピックアップして項目は、 大項目:その他の不慮の窒息 小項目:気道閉塞を生じた物の誤えん 説明するまでもないですが、「その他の不慮の窒息」の中に「気道閉塞を生じた物の誤えん」が含まれる関係です。1995年までさかのぼる事が出来ましたので示します。 「気道閉塞を生じた物の誤えん」とはこれは言うまでも無く、べものを喉に詰まらせての死亡であり、死亡状況からしても精度の高い集計になっているかと思います。もっとも誤嚥したものの一命だけは取り留め、何年後かに誤嚥性肺炎とかで死亡したものはどう集計されているかなんて問題もありますが、急死であれば「気道閉塞を生じた物の誤えん」に集計されているとして良い

    食べものによる窒息死を巡る問題の側面 - 新小児科医のつぶやき
  • 熱かった日々のおもひで - 新小児科医のつぶやき

    話の主題は藤原百川様の あのぉ、小生は古い人間なんでしょうか 皆さんのやり取りについていけません がんじがらめの利害関係でにっちもさっちもいかなくなっているというのはわかります でぇ、崩壊させて奴隷解放をして、次に何が来るんですか? 破壊のあとに平和が来るのでしょうか それとも皆さんの頭の中には築きあげるべき理想像があるのでしょうか アンクルトムを救うような天使が現れるのでしょうか あるいはリンカーンのような指導者が現れるのでしょうか どうすればいいんだろう 今朝からなんども読み返していますがわかりません 流しても良かったのですが、ネタ枯れなのでちょっとだけ取り上げてみます。とりあえず懐かしい表を出しておきます。 段階末期癌の段階説医療崩壊への意識 第一段階否認医療崩壊の存在自体の否定 第二段階怒りトンデモ医療訴訟やお手盛り医療改革への怒り 第三段階取引こうすれば医療崩壊を防げるの提案の摸

    熱かった日々のおもひで - 新小児科医のつぶやき
  • 臨床研修に関するアンケート調査 - 新小児科医のつぶやき

    調査結果もありますから、良ければ御覧下さい。このアンケートが行なわれた趣旨と言うか目的として、 現在、文部科学省・厚生労働省の合同検討会において、臨床研修制度等のあり方について有識者により検討が行われています(参考資料参照)。このアンケート調査は、医学生や現場の先生方の臨床研修に対するお考えを把握し、合同検討会での議論を一層深めるため、全国医学部長病院長会議及び臨床研修協議会が共同して実施する調査です。アンケート調査の趣旨をご理解いただき、ご回答下さいますよう、お願いいたします。 目的のキモは、 文部科学省・厚生労働省の合同検討会において、臨床研修制度等のあり方について有識者により検討 これである事がわかります。もちろんそういう検討会のためにアンケート調査を行う事自体は必要なことです。ただこういう種類のアンケート調査は、質問項目の設定に導きたい結論のための意志が埋め込まれる事があります。ど

    臨床研修に関するアンケート調査 - 新小児科医のつぶやき
    SavingThrow
    SavingThrow 2008/12/22
    国のアンケートにこめられた意図の読み取り方。設問で強調・仮定している点と回答選択肢の表現の偏り、関連報道からわかること。"こういう事をしたいと想定しての質問項目の設定であると考えられます。"
  • 麻酔科危機マップ - 新小児科医のつぶやき

    youri様より麻酔科の危機について資料をたくさん頂いているのですが、何分、小児科医であり、麻酔や手術の現場の実情に疎く、申し訳ありませんが店ざらしにしていました。麻酔科医の数自体は標榜医、専門医として登録され、認定医として把握するのは可能なようですが、認定医であっても手術麻酔だけを行なっているわけではなく、これもyouri様から 麻酔科医が携わっている業務も手術麻酔だけではなく救急・ICU・ペインクリニックなどがあり、パートタイマーや、研究・教育・管理職・留学・休職・退職後の医師も認定医数に数えられているため、フルタイム勤務換算の手術部実働部隊数を出すのは困難なのですが、友人・知人の近況や自県の手術部実働部隊数を数えてみて、とりあえず認定医数/2で計算してみました。 手術実働部隊はおよそ半数の概算に従いたいと思います。 静脈麻酔を除く、全身麻酔の件数も統計としてあるようなんですが、you

    麻酔科危機マップ - 新小児科医のつぶやき
    SavingThrow
    SavingThrow 2007/10/02
    外科手術を支える麻酔科は厳しいを通り越し、末期的な状態である事が示されます。